これが九州の自動車文化である! その3
SPA直入は長湯温泉から少し外れた場所にあるサーキットだ。
途中、小さな街を通り過ぎたりしながら走っているうちに
私の周りを走っていた一般車は居なくなり、周囲はチェントミリアの
参加者ばかりになっていた。
信号もない道をエンスー極まりないクルマ達が行進する光景を後ろから眺めつつ
バックミラーには…
ランチャストラトスが…
ゼイタクだ。
よそ見ばっかりして危険極まりない(爆)
そんな感じでSPA直入に到着。
外の駐車場で準備をします。
サーキットでスペシャルステージと言っても、純粋な速さを競うわけではなく
主催者が指定したタイムにいかに近づけられるかが競われる。
ちなみにSPA直入は二輪専用サーキットなのでクルマが走っている光景が見られるのは
非常に稀である。
手前からトライアンフ・TR4、トヨタ2000GT、ホンダS800、その前にカーテンがついたベンツというのも
なかなか稀な光景だ(笑)
ゴルディーニで走るイデリーノ/モーガン組。
あまり飛ばし過ぎるとタイムが合わなくなってしまう(笑)
ミニモークはもの凄く速かった…
完全にカーグラフィックTV状態(笑)
田辺さんと松任谷さんの声が聞こえてきましたよ…
ストラトスの写真ばっかり…(笑)、かと思いきや
萌え死にしてしまう人が出そうな激シブのニッサン・チェリーX1-R
そんな感じでスペシャルステージも終了。
まさに壮観ですな。
日も傾きつつあり、初日の宿を目指して一同走り始めます。
夕暮れの産山牧場付近を走るベンツ・280SL
この年代のベンツは雰囲気ありますなぁ〜
大観峰の横を抜け、内牧温泉経由で宿までご一緒させていただいていると…
私の営業用アシグルマであるアルファロメオは13年前の車両なのだが、
この集団の中に居ると…
ぬくぬくと最新のクルマで楽して走っている
ような気がして来た(爆)
18時半、この日の行程を終えて「阿蘇リゾートグランヴィリオホテル」に到着。
初日を走り抜いたゴルディーニのハンドル。
「ハンドルも消耗品だ」
とは両手を真っ黒にしたイデリーノ氏の弁。
フレンチブルートリオで記念撮影。
絵になりますなぁ…
クルマを停めた後は、宿にチェックインしてお楽しみのディナーパーティーなのだが、
私は一人で帰路についた(号泣)
残念ながら私の取材は初日のみだったが、2日目も一行は順調に行程を消化し、
ゴールであるオートポリスサーキットに到着したとのこと。
(写真提供:モーガン氏)
来年は2日間密着で…、いや、参加してみたいなぁ。
それにしても九州にもこういうエンスーなイベントがあって、
超レアでクラシックなクルマ達が元気に走っていることを
実感して非常に誇らしい気持ちになった。
最後に大会パンフレットに記してある、大会会長・田中泰樹氏の
コメントを一部抜粋して掲載。
***
先人たちの英知の結晶である歴史的スポーツカーや、時代を駆けた
歴代の名車、懐かしいオールドカーを安全かつ大切に操り、風光を
楽しみ、地域の人々と交わり、名産品を知り、名勝を訪れ、走り、
語り合い、集まり…(ラリーというのは『集まる』という意味です)
難しい事ではなく、走る人とともに、見る人、応援する人がいっしょに
なり通過するルートのさまざまな場所、人が交流を楽しむための
イベントです。
もちろん、根源にあるのは『自動車を走らせる愉しさ』である、参加者、
主催者ともに念頭にあるのは『安全で楽しいドライブ』であります。
このイベントを通じ、社会の一員として『自動車文化の構築』と
『交通安全啓蒙活動』『地域の活性化』に寄与できれば幸いと考えて
おります。
***以上抜粋
こんな素晴らしいイベントが九州であっているとは、誇らしいではありませんか!
若者のクルマ離れという言葉を良く聞く。
ゲームや携帯電話の普及で…
と言われているが、違うのではないかと思う。
原因は我々の世代が楽しそうにクルマで遊んでいないからである!
クルマは単なる移動手段ではない!
自己を表現するアイテムであり、
行動範囲を格段に広げてくれて、
人生に彩りを与えてくれる「ネタ」である。
モノより思い出…
も否定はしないが、
モノも大事
である!(爆)
燃費とか維持費とかはとりあえず置いておいて
「カッコイイ」とか「乗りたい!」と思うクルマを買おう。
なにやら説教臭い事を偉そうに書いてしまったが、
要するに
このイベントの参加者に影響を受けて、ちょっと旧いクルマが欲しくなった。
という事を言いたかっただけである(←バカ)
おしまい。