ナイトライダー・天草に散る2009【後編】
しかし、それにしても相変わらずの人気ぶりで、賑わっている。
私の友人Dコちゃん(男)とカバオ君は申し込みが遅かったため、100kmコースに回されて
しまったらしい。
やはり皆、このイベントは外せないのだろう。
さて、今回の参加メンバーであるが…
昨年(2008年)の本大会においては、前年に作った揃いのチームジャージで走って
沿道の人々から指差されたことも記憶に新しい。
2008年スタート前の写真
そして、今年2009年は…
勢力拡大!(爆)
まさに天草の一大勢力!
かたまっていると、かなり怪しい集団に見えるようだ。
派手すぎる!
目がチカチカする!
クドい!
怪しい!
などといった賞賛の言葉を沢山頂いた(爆)
筆者としても
ジャージデザイナー冥利につきるというものだ。
そろそろヨーロッパのプロツアーチームからジャージのデザイン依頼がきても
良いころなのだが…
さて、そんな感じで午前9時、2009年サイクルマラソン天草がスタートした。
スタート前に念入りなストレッチはしているものの、アップは必要なのでゆっくり走る…
ゆっくり…
時速38km
がはぁっ!(吐血)
先頭のナガタ君は、しょっぱなから飛ばす。
ひとしきり先頭を走ったナガタ君は、先頭から列の後ろに降りた。
ということは…
先頭は俺(笑)
おかしい。
メンバーの皆には膝痛を押して出走している事を伝えてあるハズだ…
ペースが著しく落ちるのはイカンので、35km/h前後で走る。
距離は残り110km。
ゴールまで持つのか?俺。
不安になってきたので後ろに下がる。
今の所、膝は全く問題ない。
走り始めてしまえば楽しいサイクリングである。
やっぱり出走してよかったと思った。
あっと言う間に最初のエイドステーション(給水所)に到着。
バナナとかお菓子を補給して、走り出す。
日曜日を返上して地元の中学生がボランティアとして仕事をしてくれていた。
感謝感謝である。
牛深の名所「ハイヤ大橋」を渡る。
天気も最高。
牛深市内を抜けて軽くアタックチャンス。
このあたりは年々楽になってきているなぁなどと余裕をかます。
こちらはすっかりこのブログでもお馴染みのHIDEKI。
仕事柄、この時期は超忙しいはずなのに参加している(笑)
ちなみに去年の秋に自転車を買って、すでに5kg減らしい。
と、停まってこんな写真を撮っていたら、メンバーにおいて行かれてしまった(笑)
一人旅。
キレイな海を見ながら追い風に乗って走る。
スタートして60kmを越えたが
膝痛は出て来ない。
ほどなく昼食ポイントである第二エイドに到着。
70kmを走った。
60kmという関門をクリア。
先着していたメンバーはすでに昼飯を食べ始めていた。
昼食後、ストレッチとマッサージしている筆者。
実はこの時、左膝に若干違和感が出てきはじめていた。
駐車場には回収バスが停まっていた。
まぁ、もうちょっと、行けるとこまで見ることにした。
さぁここからは天草名物。
昼食直後の
アタックチャぁーンス!
がはぁっ!(吐血)
気づいたら、また先頭を走っていた。
おかしい。
メンバーの皆には膝痛を押して出走している事を伝えてあるハズだ…
勾配は大した事ないのだが、左膝の違和感が痛みに変わって来たのを感じる。
やばい。
他のメンバーに先に行くように言ってペースを落す。
がはぁっ!(吐血)
昼食会場に戻って回収バスに乗るか?
しかし、トンネルを抜けると下りになり、勢い良く下ってしまったので
昼食会場には戻れなくなってしまった(笑)
もちろん、リタイヤするなら停まって待っていれば回収バスが拾ってくれる。
そう、いつでもリタイヤできるのだ。
峠を一つ越え、眺めの良い場所でメンバーが待ってくれていた。
記念撮影をして、再スタート。
とにかく、空の色も、海の色もすばらしい。
今まででベストな美しさだ。
この美しい風景の中を走るメンバーの姿を是非写真に収めたいと
思った私は、停まってデジカメを取り出した。
自転車に股がったままなので、アングルがイマイチ納得
できなかったが…
さて、ここからは向かい風が吹くことで有名な苓北の海沿い道路だ。
集団で先頭交代しながら走らないととてもじゃないがキツすぎる、
しかも私の膝はもう限界に近くなっているのだ。
デジカメをポケットにしまい、先で待っていてくれているメンバーを追う。
追う。
追う。
あれ??
誰も待ってねぇ!!!!(爆)
強烈な向かい風の中、一人旅となった。
シャレにならない程の向かい風は
ゴワァ!!
という轟音とともに自転車をスタート地点方向へ押し戻す。
がはぁっ!(吐血)
下り坂でもペダルを回さないとスピードが落ちる(!)
カメラもブレる(笑)
膝はいよいよ限界か?
路肩に停まってストレッチを試みるも、改善せず。
このまま回収バスを待つか?
私の前を女性サイクリストが苦しそうに通過していった。
まだ走ろう。
とにかく前に進まない。
平地なのに時速14kmを記録してしまった(笑)
そろそろ限界だぞ。
自転車を海に投げ落したくなる(笑)
いい加減にしろ、この向かい風野郎!!!!
俺は膝が痛いんだよ!!
どうにもならなかった。
ヘロヘロになりながら、唯一ともいえるコンビニに到着。
トイレを借り、ドリンクを補給して再スタート。
もうだめだ、やめよう。
もうちょっと行ってみよう。
と、葛藤しているうちにあることに気づいた。
ハンドルの下の方を握って、強い前傾ポジションをとると
膝があまり痛くない。
ハンドル上側を持って、上体を起こしてペダルを回すと
膝が痛い。
どうやら、姿勢によって痛くないポジションがあるらしい。
痛くておそるおそる回していたが、前傾ポジションで積極的に
ペダルを回すとほとんど痛くない。
スタートから100km。
行けるか!ゴールまで!!
第三エイドが見えて来た。
痛くないポイントでペダルが回せていたし、ドリンクもコンビニで
補給したばかりだったので、停まりたくなかった。
停まってペダルからシューズを外すために脚を捻ると激痛が走るはず。
そして、第三エイドは出るとスグに上り坂なので、再スタートもキツい(笑)
意を決してエイドをスルーすることにし、勢いをつけて坂を上った。
淡々と距離を稼ぐ。
幸い、風向きは追い風基調となっている。
120km地点にさしかかるころ、メンバー達が追い付いて来た。
エイドで追い越してしまったらしい。
そのまま合流し、後ろについて残りの距離を引いてもらった。
本渡市内で信号に引っかかるたびに痛みを堪えてペダルから
シューズを外すのが辛かった。
市街地を抜けて、海沿いの道路を快走する。
やっぱり集団で走ると楽だねー。
そして16時、ついにゴール。
長い長い135kmが終わった。
自分の身体と対話しながら走った135km。
ちょっと無理して走ったような形になってしまったが、いろいろ試すうちに
痛くないペダリング=正しいペダリングがわかり、結果的になんとか
完走することができた。
お約束の、ゴール後に振る舞われるぜんざいを食べる筆者。
初めておかわりした(笑)
三度目の完走なのに嬉しさは今までで最高だった。
その日の夜は、熊本市内のd師匠の家で打ち上げ。
ジャージを脱げば一般人に見える(爆)
自転車談義やバカ話に花が咲く。
自転車のおかげでこんな楽しい仲間達と出会い、楽しい時間を
過ごす事ができる。
こんな幸せな事は無い。
>人生はネタ
と良いながらも、私は周りのみんなからネタを提供して
もらっているのだ。
苓北の手前で写真を撮る為に停まった俺を待たずに先に行ってしまったのも
ネタを提供してくれたんだろう?
みんなありがとう。
みんなと天草を走れて、俺は幸せだったよ。
爆睡。
あなたも自転車を始めませんか?(お約束)
おしまい。
※左膝痛の原因は筋肉のバランスと、ペダリングの悪さが原因だったようです。
様子をみながらじっくり取り組んで、膝痛が出ない身体を目指します。
しかしながら、半月板が損傷しているのは事実ですので、しばらくマラソンは
控える予定です、「最近マラソンは出てないのか?」といったツッコミは
無しで御願いします(笑)
長距離走った後、必ずガチガチに凝っていた肩や首が、今回は平気でした。
整体の際に「首が詰まっている」と首も重点的に施術してもらったのが
効いたようです。
熊本県サイクリング協会の皆様、ボランティアスタッフの皆様のおかげで楽しい
一日を過ごすことができました。ありがとうございました。