鬼門 〜3〜
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残りのパワーは僅かだ。
最後まで持たせたい。
前からエントラントが近づいて来る。
ドラフティングとみなされないように、時間をかけずに追い越す。
折り返してからは10人以上抜いているが、抜かれたのは2人くらい。
とはいえ、リレー以外のエントラントはバイクの後にラン10kmが
控えているので体力を温存しなければならないワケで、
私が速いワケでは決してない(笑)
相変わらず、コースマーシャルはオートバイで神出鬼没に現れる。
マーシャルの方が乗るオートバイは基本的に国産車が多かったが、中には
KTM 640Adventureに乗ったマーシャルの方も居たりして、
車界学者的には嬉しくて写真撮りたかったが、最早そんな気力も体力も
残っていなかった(笑)
※写真は2003年モデルだが、カラーリング的に2002年モデルだったかもしれない(え、どうでもいい?・笑)
それでも、なんとかこのままゴールまで辿りつきたい。
チームメイトのため、ネタのため(笑)
平地でも巡航速度は35km/h前後に落ちてしまった。
向かい風区間をやり過ごすために臨時で使うつもりだったDHバーは
ついに終始握りっ放しだった(笑)
もうすぐゴールのはずだが、もうパワーは残っていない。
最後の上りにさしかかる。
足は売り切れ、スピードは一気に10km/h台に落ちる。
息が切れる…
もう、漕げない…
沿道の人達が「はい、ラストよ〜!」と声をかけてくれる!
あと20mで頂上だ。
後ろを振り返ると
5人くらい迫って来ている!
ヤベェ!
ヤケクソで(笑)ギアをアウターに入れ、ペダルを踏みつける。
頂上を通過してもなお加速する。
なんとか抜かれずに済んだ…
疲労困憊の状態でゴール地点に戻って来た筆者。
センサーを外して、ラン担当のY女史に付け替える。
Y女史を送り出して、やっと私の仕事は終わった。
結局復路は
32分31秒
平均時速36.7km/h
全体のタイムが1時間11分54秒(手動計測)
平均時速33.4km
バイクの順位は11位だった。
もう一踏ん張りしていれば10位以内に入れたか…?
まぁ、これが実力ってことで、来年は10位以内の
1時間10分切りを目指してがんばろう。
…って、来年もまた出んの?俺(爆)
とりあえず、密かに目標としていた平均時速30km/hで
1時間20分切りは達成することができた。
これは練習の成果ってヤツだろうか?(レベルは低いけど・笑)
私の心の中の「天草」から鬼が去って行った気がした。
充実感いっぱいのまま、ゴール地点に移動する
ゴール地点の競技場は非常に盛り上がっていた。
エントラント向けのエイドでゼリーを食べる筆者。
半分凍っていて、絶妙な美味さ。
3個も喰ってしまった(笑)
そんな中、ひときわ大きな声援を受けてもう一人のスペシャルゲストが
51.5kmを完走してゴールに飛び込んで来た。
安田大サーカスの団長さんと、ケアするメンバー。
自転車芸人としてもすっかり有名である。
さすがに芸人さんで、キツいのに会場を盛り上げていらっしゃった。
さて、そんな我々即席初対面チーム(笑)は、
完走53チーム中の18位。
ナニゲに上位1/3付近やん(笑)
上出来上出来。
そして、S師匠/ナガタ君擁するチームは今回、ラン担当に
16才の現役陸上部を迎えるという掟破り作戦(笑)も功を奏し、
見事、2位表彰台ゲット!
輝く銀メダル、素晴らしい。
私の中の天草は「鬼門」ではなくなった。
しかし、51.5kmを完走して疲労困憊のなか笑顔で会話しているエントラントを
見ていると、
トライアスロンはやっぱり3種目を一人でやってこそのトライスロンという
気がした。
俺の膝はランに耐えられるのか?
もういちど少しずつ走る練習と水泳の練習を始めてみようかな?
と思いつつ、天草トライアスロンの会場を後にした。
もちろん、帰路は
屋根を開けて天草パールラインを満喫。
悪りぃねぇ〜俺だけ楽しんじゃって!
最高ですわ。
疲労した足で踏み込むクラッチ・ペダルもまた一興(←バカ)
帰り道では雨に降られるものの…
屋根は閉めないぜ!(爆)
なんとか夕暮れ前に帰宅し、そのままプルプルする足で娘と近所の公園に遊びに行ったとさ。
筆者は今年3月で37歳になったが、まだ練習すれば「伸びしろ」はあるようだ。
天草トライアスロン、来年は平成22年5月30日(日)に開催が決定している。
リレークラスはクロスバイクやマウンテンバイクでも参加が認められているので、
ネタで参加してみるのも良いかもしれない。
水泳が得意な人と日常的にランニングしている人を連れて来て、アナタが
自転車で走ればもう参加できる。
リレーだろうがなんだろうが
「天草トライアスロンに出るんですよ〜」
と言えば、周囲はアナタをヘンタイを見るような目で見るだろう(笑)
アナタもご一緒にいかがでしょうか?
おしまい。