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Archive for 6月, 2009

走る博物館 〜その3〜

6月 20th, 2009

その1はコチラ>>
その2はコチラ>>

夜が明けた。
 
でかしたぞ、天気予報。
 
 
 
 
 
p6141966
 
超!晴天!
 
 
これで、関東や関西から遠路はるばる来ていただいた方に九州を満喫していただける
というものである。
 
 
 
 
p6141969
暖気運転中のブガッティ
 
 
 
 
p6141982
各自スタンバイを終え、朝のミーティングの後スタートして行く。
 
 
 
 
瀬の本経由で、ミルクロードへ
 
 
 
p6141999
絶対にはずせない、お約束の大観峰の第三駐車場にて。
 
 
この日は他にオープンカーのミーティングがあっていたらしく、
第三駐車場はヘンタイクルマで埋め尽くされていた(爆)
 
 
しかし、 
 
 
ここで、ついにトラブル発生
 
 
 
 
参加者の一台に不具合が起こり、積載に積むことに。
 
 
しかし、九州在住のオーナーさんだったため、積載車を運転して自宅まで帰り、
また戻ってくるということで、私は降ろしたスパイダーで走ることに。
 
 
こっからはタダのドライブになってしまった(笑)
 
 
 
ミルクロードを下り、阿蘇登山道路を上る。
 
 
p6142014
米塚の先の交差点にて。
 
 
 
草千里の道でギャラリーからの注目を集めながら、中岳の火口を目指す。
 
 
 
料金所でお金を払い、火口へ上り始めてしばらくすると…
 
 
 
一台停まってる…
 
 
 
勾配が10%はあるであろう上り坂の途中にて上りきれずに
停まってしまっている。
 
エンジンがかかっても吹け上がらない。
 
 
どうやら標高1,000m超というのが影響して調子を崩してしまったらしい。
 
 
 
筆者は写真を撮っている暇もなく、2車線の登山道路で交通整理を行った。
 
 
はじめてサポートスタッフらしい仕事をした(爆)
 
 
 
停まってしまった車両はクラッチを切って惰性でバックして
路肩にお尻を入れて方向転換し、下り坂へ向かって押し出して
惰性で下って行きなんとかピンチは脱出。
 
 
ホッと一息。
 
 
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フューエルインジェクションって凄い(笑)
 
 
 
 
 
火口見学を終えたエントラントが下って来た。
 
 
 
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この風景をこの天気で見てもらえたことを非常に嬉しく思う。
 
 
 
 
 
阿蘇登山道路の吉田線を南阿蘇方面へ下り、いよいよイベントも大詰め。
 
 
 
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サイクルマラソン阿蘇望で地獄の苦しみを味わう「地蔵峠」を駆け上る。
 
 
 
 
 
ミルク牧場にて、昼食。
 
 
先ほど上りきれずに停まったクルマは下って来たら調子が戻ったようだ。
 
 
 
日曜日で賑わうミルク牧場を後にして、ゴール地点である俵山へ。
 
 
 
俵山の扇坂展望所に集まったヒストリックカーは壮観で、
見物客も沢山居た。
 
 
 
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自転車で見に来ていた人も居たり…

 
 
 
 
p6142065
これ以上無いコンディションのなか、最後にエントラント全員で集合写真を撮影し、
イベントは終了。
 
 

 
p6142066
最後のミーティングで来年の再会を誓い…
 
 
2009年のジーロ・デ・カルデラッソは無事に終了した。
 
 
 
 
博物館展示レベルのクルマ達が元気に走り回るこのイベント、
まさに九州を代表するヒストリックカーのイベントと言えるだろう。
 
 
先日のチェントミリア・かみつえといい、九州にも独自の自動車文化を作ろうという動きがある。
 
思っている人は多くても、こういうイベントとして実行に移すことは並大抵のことではない
 
 
 
主催者の井手氏の情熱、およびイベントの主旨を理解してサポートカーを出して下さった
シュテルン熊本さんに拍手喝采を送りつつ…
 
 
 
自動車を大事に永く乗り続けると、税金が上がって維持しにくくなるという
あべこべな施策が行われている某国のモータリゼーションが健全に
発展していくことを望んでやまない。
 
 
 
 
我々も彼らの思いに応えるべく、今すぐヨーロッパ製の自動車に
乗り換えるべきだろう(なんでや?)
 
 
 
エントラントの皆様、目の保養をさせていただきました、ありがとうございました。
 
 
 
おしまい。

クルマ

走る博物館 〜その2〜

6月 20th, 2009

その1はコチラ>>

いよいよスタートした
 
ジロ・ディ・カルデラッソ。 
 
 
 
参加車は護国神社から百道のヤフードーム前を通って、都市高速へ。
 
 
太宰府I.Cで九州自動車道に乗り、一路大分自動車道の九重I.C(ここのえ)を目指す。
 
 
九州自動車道はETC¥1,000効果により、追い越し車線が一番遅いという状況に
なっていた…
 
 
 
p6131829
途中の山田S.Aにて。
 
手前の赤いクルマはある意味対極をなすトヨタ・プリウス。
 
ちなみに、この時の山田SAにはプリウスが4台(笑)
 
どうなってんだ???
 
 
 
 
 
さて、ナニゲに山田S.Aまで追っかけてきている筆者であるが(笑)
 
 
今回、筆者のお供となるのは勿論…
 
営業用アシグルマ。
 
ピニンファリーナデザイン。
 

 
p6131825
アルファロメオ・スパイダー ツインスパーク2.0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
p6131827
 
を積んだ積載車(爆)
 
 
 
このイベント主催者である、ドン・イデリーノ氏からの要請でサポート部隊として
同行する積載車のドライバーとしてお手伝いさせていただいた。
 
参加車に何かトラブルがあった場合は、この積載車に積み込んで替わりにスパイダーを
代車にしようという段取りである(笑)
 
 
出番が無いことを祈りつつ、積載車のステアリングを握る。
 
今回のお供、マツダ・タイタンに積まれる新長期排出ガス規制適合の4JJ1型ターボディーゼル
エンジンは150psを発揮するのであるが、この最高出力を発生させる回転数が2,800rpm(!)であり、
最大トルク375Nm(38kg/m)に至っては1,600rpmで発生するというのが
 
萌え〜である(←バカ)
 
 
 
 
p6131808
トランスミッションは2ペダルの6段セミオートマティック。
 
※「オートマチック」ではなく「オートマティック」と書いているあたりに雰囲気を
 感じ取っていただきたい(爆)
 
 
セミオートマティックなので、スロットルを踏んでいれば勝手にクラッチを切って
シフトチェンジしてクラッチを繋いでくれる。
 
 
p6131815
 
6速で大分自動車自動車道を巡航するマツダ・タイタン。
 
メーターの赤い針がレーシー(笑)
 
 
 
p6131851
パワーステアリングもバッチリついているので、ハンドルは寝てはいるものの
径が小さく、トラックを転がしているという印象はちょっと薄い。
 
 
 
 
一番最後尾でスタートするものの、一台の参加車にも追い付く事無く九重インターを降りた。
 
 
 
いよいよ山道に入る。
 
 
 
ここで、マツダ・タイタンに搭載されている6段セミオートマが本領を発揮!
 
 
コーナー手前でスロットルを戻すと、クラッチが切れて勝手にシフトアップ。
 
ここまでは普通のオートマ車と変わらないのだが、
 
コーナーに入ってから、スロットルを踏み込むと

クラッチが切れる→シフトダウンする→クラッチを繋ぐ

という動作が凄まじく緩慢で、コーナーを惰性で脱出して2秒くらいしてから
加速が始まる(笑)
 
 
もの凄くイライラする!(爆)
 
 
 
市街地などでは特に気にならなかったものの、山道では到底使えたものではない。
 
 
というわけで、マニュアルモードに切り替えてコーナーの曲率を予測し、
シフトタイミングを考えながら運転することになり、それはそれで楽しかったのだが(笑)
こんなことならフツーの3ペダルのマニュアルでいいよ!
 
と思った土曜日のお昼だった。
まぁ、レンタカーなんで仕方ないのだが・・・これだとAT限定で乗れるし・・・
 
そんなこんなで、セミATと格闘しながらも
途中で休憩中のご一行を追い越して、
 
 
p6131858
待ち伏せして写真撮影などしながら進む。
 
クルマもオーナーさんも良い雰囲気ですね〜
 
 
 
 
予定をちょっと押した状態で、昼食ポイントに到着。
 
 
p6131873
黒川温泉某所にて、いい雰囲気ですなぁ〜
 
 
 
 
昼食後、霧で真っ白なやまなみ&産山方面を走って、久住にある
グライダーの飛行場へ。
 
 
 
 
p6131879
格納庫には福岡大学のものを含む3機のグライダーがあった。
 
さすがに皆さん興味津々のようで、色々話を聞いていたようだった。
 
 
 
この飛行場は初日のハイライトで記念撮影が行われるのだが、
 
p6131891
残念ながらお天気がイマイチ… 
 
晴れていると久住山までばっちり見えて絶景らしい。
 
 
 
さて、集合写真の撮影が終わったら、次は
 
個別撮影会(笑)
 
 
やはり注目が集まるのはブガッティ
 
 
 
p6131939
曇り気味なお天気がかえって良い雰囲気を出しており、
思わず白黒に加工してしまった(笑)
 
日本国内で撮ったとは思えない…
 
 
このブガッティはT35Cというモデルで、
1929年製(!)
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
もの凄い価値があるクルマで、美術品扱いされるクルマである。
 
 
当然ながら1,000万とか2,000万くらいの端金では買えない(爆)
 
 
まぁ、美術品に幾らとかいう話をすること自体、意味の無いことだが…
 
 
もちろん、このブガッティだけでなく、他の参加車両についても
自動車関連の博物館に展示できるレベルであることは言うまでもない。
 
 
 
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メルツェデス・ベンツ300SL(1955年)のガルウイングドアと
ベンツ先代SLKのヴァリオルーフ
 
 
 
 
p6131931
ブガッティのフロント足回り萌え画像(笑)
 
80年も前のクルマなのにアルミホイールだったり…驚かされっぱなし。
 
 
 
驚かされたと言えば、すべてのクルマがトラブルも無く、
「良いペースで」元気に走っていたということ。
 
 
当時のレーシングカーとかなので当然と言えば当然だが、こういう
ヒストリックカーといえばトコトコゆっくり走っていそうなイメージだが
思い切り覆されてしまった。
 
 
 
撮影を終えた一行は、宿となるレゾネイドクラブ・くじゅうへ。
 
 
p6131952
 
250kmの行程、おつかれさまでした。
 
 
 
p6131956
 
夕食はもちろんパーティーで、オーナー同士の交流を深めつつ
夜は更けて行った。
 
 
翌日は「晴れ」の予報。
 
 
期待しつつ、温泉入って爆睡。
 
 
 

その3へ続く>>

クルマ

走る博物館 〜その1〜

6月 20th, 2009

2009年6月13日(土曜日)午前7時。
 
筆者は、福岡市中央区の
 
p6131770
護国神社に居た。
 
 
鳥居の前にボーっとつっ立っていると、
 
 
「クルマ入りまーす!」
 
 
と、声をかけられたので鳥居の脇によけた…
 
 
 
p6131751
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
なんと不釣り合いな!!(爆)
 
※もちろん、許可済みです。
 
 
 
そう、この日の護国神社は
 
ヒストリックカーイベント
 
 
p6131803
GIRO DI CALDERASO(ジーロ・ディ・カルデラッソ)
 
のスタート地点となっていたのである。
 
 
 
p6131752
サーキットのパドックとはまったく違う雰囲気の中、トランポから降ろされるヒストリックカー。
 
 
 
自走組も次々と到着し、護国神社の参道はある意味大変なことに(笑)
 
 
 
p6131768 
ヒストリックカーと神社の参道が不思議とマッチしている。
 
 
 
このイベントの参加資格は
 
 
1957年12月31日以前に製造されたクルマ
 
 
とされている。
 
 
 
ちなみに先日リポートをお伝えした「チェント・ミリア・かみつえ」
参加していた私の友人、ドン・イデリーノ氏が駆っていた
 
p4110297
ルノー・ゴルディーニは1968年式なので、
 
新しすぎて参加できない(爆)

 
 
正直に言って、52年以上前のクルマなんて
 
ちゃんと走るのか?
 
としか思えないのであるが、
 

 
 
その50年以上前のクルマで、福岡市の護国神社をスタートして、
福岡都市高速→九州自動車道を経て、
 
阿蘇・くじゅうをツーリングする
 
らしい。
 
 
 
がはぁっ!(吐血) 
 
 
 
 
 
 
 
関東・関西からの参加者もあって、普段では絶対に見られないような
クルマが集結していただけに、通りがかりの人達も含めて沢山のギャラリーが
詰めかけていた。
 
 
p6131776
エンブレムからかろうじて「MG」かな?とわかる程度で、車種などは
まったくわからないものの(笑)、いかにも自動車というスタイルな
色とりどりなクルマ達は観るだけでも良いものだ。
 
 
 
p6131764
信じられないコンディションのポルシェ356兄弟。
 
 
 
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このメルツェデス・ベンツ300SLはガルウィング・ドアを持っている。
 
筆者がわざわざ「メルセデス」ではなく「メルツェデス」と書いていることで
雰囲気をご理解いただけるだろう(爆)
 
 
 
 
この300SLのオーナーがやってきて、ガルウイングドアを開いた日にゃ…
 

 
 
 
p6131763
 
この人だかり!(爆)
 
 
 
なんかいいですね〜、こういうの。
 
 
 
 
 
さて、そんなこんなで時間となり、開会の挨拶や神主さんによる
お祓いが行われて、一行はいよいよ護国神社をスタートする。
 
護国神社を右にでると、すぐに信号にひっかかるのだが…
 
 
p6131801
大変なことになっていた(笑)
 
 
 
 
p6131795
こっ…これは、ブガッティ!!
 
リアルカーグラTVですよ!奥さん!!(笑)
 
 
ってか、それで高速道路走って阿蘇まで行くの?
 
行けるの?
 
 
 
という筆者の心配をよそに、すべての車両が元気にスタートして行った。
 
 
 
 
 
その2に続く>>
 
 
 
 
 

 
 

 
 
 

クルマ