走る博物館 〜その3〜
夜が明けた。
でかしたぞ、天気予報。
超!晴天!
これで、関東や関西から遠路はるばる来ていただいた方に九州を満喫していただける
というものである。
暖気運転中のブガッティ
各自スタンバイを終え、朝のミーティングの後スタートして行く。
瀬の本経由で、ミルクロードへ
絶対にはずせない、お約束の大観峰の第三駐車場にて。
この日は他にオープンカーのミーティングがあっていたらしく、
第三駐車場はヘンタイクルマで埋め尽くされていた(爆)
しかし、
ここで、ついにトラブル発生。
参加者の一台に不具合が起こり、積載に積むことに。
しかし、九州在住のオーナーさんだったため、積載車を運転して自宅まで帰り、
また戻ってくるということで、私は降ろしたスパイダーで走ることに。
こっからはタダのドライブになってしまった(笑)
ミルクロードを下り、阿蘇登山道路を上る。
米塚の先の交差点にて。
草千里の道でギャラリーからの注目を集めながら、中岳の火口を目指す。
料金所でお金を払い、火口へ上り始めてしばらくすると…
一台停まってる…
勾配が10%はあるであろう上り坂の途中にて上りきれずに
停まってしまっている。
エンジンがかかっても吹け上がらない。
どうやら標高1,000m超というのが影響して調子を崩してしまったらしい。
筆者は写真を撮っている暇もなく、2車線の登山道路で交通整理を行った。
はじめてサポートスタッフらしい仕事をした(爆)
停まってしまった車両はクラッチを切って惰性でバックして
路肩にお尻を入れて方向転換し、下り坂へ向かって押し出して
惰性で下って行きなんとかピンチは脱出。
ホッと一息。
フューエルインジェクションって凄い(笑)
火口見学を終えたエントラントが下って来た。
この風景をこの天気で見てもらえたことを非常に嬉しく思う。
阿蘇登山道路の吉田線を南阿蘇方面へ下り、いよいよイベントも大詰め。
サイクルマラソン阿蘇望で地獄の苦しみを味わう「地蔵峠」を駆け上る。
ミルク牧場にて、昼食。
先ほど上りきれずに停まったクルマは下って来たら調子が戻ったようだ。
日曜日で賑わうミルク牧場を後にして、ゴール地点である俵山へ。
俵山の扇坂展望所に集まったヒストリックカーは壮観で、
見物客も沢山居た。
自転車で見に来ていた人も居たり…
これ以上無いコンディションのなか、最後にエントラント全員で集合写真を撮影し、
イベントは終了。
最後のミーティングで来年の再会を誓い…
2009年のジーロ・デ・カルデラッソは無事に終了した。
博物館展示レベルのクルマ達が元気に走り回るこのイベント、
まさに九州を代表するヒストリックカーのイベントと言えるだろう。
先日のチェントミリア・かみつえといい、九州にも独自の自動車文化を作ろうという動きがある。
思っている人は多くても、こういうイベントとして実行に移すことは並大抵のことではない。
主催者の井手氏の情熱、およびイベントの主旨を理解してサポートカーを出して下さった
シュテルン熊本さんに拍手喝采を送りつつ…
自動車を大事に永く乗り続けると、税金が上がって維持しにくくなるという
あべこべな施策が行われている某国のモータリゼーションが健全に
発展していくことを望んでやまない。
我々も彼らの思いに応えるべく、今すぐヨーロッパ製の自動車に
乗り換えるべきだろう(なんでや?)
エントラントの皆様、目の保養をさせていただきました、ありがとうございました。
おしまい。