最悪にして最高の一日【その3】
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史上最も楽しくない下りを経て、第一チェックポイントに到着。
参加者が各地から持ち寄ったお菓子や温かいコーヒーなどが振舞われ、一息つくことができる。
このイベントにスタッフとして参加していたDaijyaman k.k氏が居た。
もうここで回収して(クルマに載せて)もらおうと思った私は彼にこう言った
貴様のアルファードの鍵をよこせ
彼とはもう10年近い付き合いだ…
私はすでにその時、彼が回答する言葉を予想していた
とっとと失せろ、クズ野郎
私は彼の↑この言葉を待った…
彼のリアクションは…
・・・・
とっととスタッフ業務に戻ってしまった…
がはぁっ!(吐血)
小国の雨がより一層冷たく感じた…
アチコチで記念撮影したりして何やら盛り上がっているが、
もう俺、帰りたい…
ここで止めておかないと、いよいよ戻るのが大変になってしまう。
(PHOTO by SAYAKO)
温かいコーヒーもすぐ冷めてしまう…
ちなみに左端が土橋塾長なのだが
その隣は群馬グリフィンレーシングチームのGMである狩野智也選手。
ヨーロッパで走った経験もある日本を代表する選手の一人なのだが、アマチュアサイクリストに混ざってびしょ濡れで楽しそうにしている(笑)
そういえば昨夜のパーティーにも普通に参加していたなぁ…
狩野選手はもうここで走るのをやめるとのこと。
プロ選手は風邪ひいたからと安易に風邪薬が飲めない(ドーピング検査に影響する可能性がある)のでコンディションを考えれば当然の選択。
私も風邪をひいたら仕事に支障をきたすので、土橋塾長に言った
「我々もここで…」
がはぁっ!(吐血)
第一チェックポイントを出発。
激坂というほどではないものの、すぐに登り坂がやってくる。
とにかく寒いので、ペダルを回して心拍数を上げて体を温めるしかない。
それほど勾配もきつくないので体も徐々に温まってきた…
温まってきたところで…
(photo by CHANOKO)
道路が!!
主催者の一人であるtearoom 茶のこのマスター「まつ」さんのFacebookにアップされていた写真の場所!
すごい道だが、写真がアップされているのでこのルートで合っているはず!
「いや、『この道が現れたら間違いです』って書いてなかった??」
「ちょっとfacebook見てみる!」
「うわわ!圏外やん!」
といったやり取りをしつつ、やっぱりルートミスという結論に達し
(photo by YOSUKE)
記念撮影して引き返した。
おかげで体はすっかり冷えてしまった…
来た道を戻っていると、他のチームが同じように登って来ていたので
「俺たちは用事があるので戻っているけど、このルートで合っているよ!」
と言葉をかけつつ走り去り、正規ルートの分岐を見つけたのでコッソリ曲がった。
そう、これは生き残りをかけたサバイバルレースなのだ…
見落としていた道を登り始める。
アタックチャぁ〜ンス!
がはぁっ!(吐血)
登りきつい…、雨が冷たい…、寒い…
久しぶりに頭の中で渡哲也の「日暮れ坂」エンドレスリピートが始まった…
な〜んの〜た〜めに〜、安らぎに〜背を向けて〜♪
すると、草原の中の道に出てきた。
おそらく天気がよければ最高の眺望なのだろうが、真っ白…
霧が出ると牛乳の中を走っているようで真っ白なことから命名されたという一説もある
「ミルクロード」が近いことを感じさせる。
しばらく走るとミルクロードに出た。
いつも車やオートバイでバビーンと快走する道だ。
大観峰のちょっと手前から脇道に入るルートになっていたはずなのだが、
そもそも「ミルクロードに脇道なんかあったか???」
ミルクロードをちょっと進むと下に道路を発見。
多分この道だろう。
道から外れて下り始める。
数百メートル下ったところで塾長が止まった。
道を横切るように土砂が流れていたのだが、
「自転車の通った跡がない」
我々が通った跡以外に轍はない・・・
この道じゃない・・・
下って来た道を登り返す。
距離が大したことなくてよかった。
ミルクロードに復帰して大観峰方面に進む。
すると大観峰入り口から数百メートル手前に脇道を発見。
ここだ…っつーか、こんなところに道があったとは…
(photo by CHANOKO)
ちょうどスタッフのまつさんが居たので写真を取ってくれていた。
私は決して『太陽にほえろ』の「山さん」のモノマネをしているわけではない。
さぁ、地図によるとここから下って内牧温泉まで行くらしい…
相当下ることになる、となると引き返すのも大変だ。
下らずミルクロードをまっすぐ行って212号で小国に戻るという選択肢もある。
決断を迫られる…っーか、もう帰ろう。寒い。
【その4に続く】>>