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Archive for the ‘自転車’ Category

ナイトライダー 天草に散る 〜2010・春〜 【前編】

3月 10th, 2010

 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
 
 
なぜだ…なぜついて行くことができない?
 
 
 
 
 

前走車の後輪に触れんばかりの車間距離を保っているにも
かかわらず、ついていくことができない。
 
 
ペダルから力を抜いた瞬間に減速する…
 
 
小学時代に乗っていたママチャリに着いているダイナモ式の発電機が
前後のタイヤについているようだ…
 
 
 
 
 
10030722
 
前走車はみるみるうちに小さくなっていった…
 
私は追うのを諦めた。
 
  

**********
 
  
 
2010年3月7日 日曜日。
 
 
 
毎年恒例「第17回天草サイクルマラソン」の日である。
 
 
前日まで絶望的な降水確率を伝える天気予報。
 
直前になって「くもり」という微妙な予報になったため、一応準備し就寝。
 
 
 
 
 
AM4:00
 
 
自宅を出る瞬間まで、クルマに自転車を積んでしまうまで行くのを止めようかと思っていた私は
かつて無いテンションの低さで会場へとステアリングを切った。
 
 
ところが天草五橋を渡ったあたりから路面はドライに。
 
 
 
俺ってひょっとして晴れ男なんかなぁ〜
 
と思いつつ会場に到着。
 
 
 
1003077
雨は降っていなかったものの、いつものグラウンドのコンディションが
悪かったので開会式は体育館の中で行われた。
 
まったりとした雰囲気は悪くない(笑)
 
 
さすがに前日までの天気予報がアレだったので、参加を取りやめた人も
多かったようで、いつもより参加者が少ない。
 
 
 
 
会場まで来て、雨が降らないということであれば当然走る。
 
 
今年で4回目の参加であるサイクルマラソン天草を楽しむことにした。
 
 
 
スタート地点に集合し、
 
 
AM8:50、スタート。
 
 
 
100307
スタートする筆者(左から2番目)
 
 
 
 
懸命な読者の方はすぐお気づきになられたと思うが、
実は今年の天草を共にするのは
 
 
 
マウンテンバイク
 
 
 
しかも
 
 
 
2.25インチの太いブロックタイヤ付き(爆)
  
 
さらに上の写真を見ていただくと、他の人達もブロックタイヤ付きの
MTBに乗っているのがわかる。
 
 
 
今回は私をMTBの世界に引き込んだミヤモッチ氏による提案で、
ブロックタイヤ付きのMTBで走ることになってしまった次第。
 
 
  
 
 
スタートした直後からいきなりの…
 
 
 
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
スタートして5分も経っていないのにいきなりの上り坂。
 
上り坂は構わないのだが、一緒に走り出したミヤモッチ、ターザン、Daijamankk、Daijaman3号の
4人はまったくペースを落すことなく駆け上って行く。
 
アップしないのか!!?
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
最近、あまりの寒さに自転車に乗れず(乗らず)、ランニングの
練習ばっかりやっていた私。
 
 
アップもロクにしていなかったのについて行こうと頑張ったのが
いけなかった、心拍数が急上昇し気分が悪くなって来た(危)
 
 
 
 
危うく「心臓急停止、ヒッチャー」である(わかんねぇって)
 
 
 
 
15分も走れば調子が出て来るはずだ…
 
 
 
ガマンガマン…
 
 
 
ガマンガマン…
 
 
 
 
 
調子がでねぇ!
 
 
 
 
 
それもそのはず、自転車に乗ったのは1月30日以来(爆)
 
 
その時に膝痛が出て、しばらく乗らないでいたままズルズルと1ヶ月…
 
 
調子が出ないではなく、全然ダメダメなだけである(爆) 
 
 
 
 
 
 
 
こんなんで135kmも走れるのか?
 
 
 
 
天草サイクルマラソンも4回目となり、ロクに練習していないのにブロックタイヤの
マウンテンバイクで走ろうという誘いに軽く乗ってしまった。

少々天草をナメていた自分に気づいた時、    すでに遅し。
 
 
 
 
【中編】へ続く>>
 
 
 
 

自転車

私の正月 2010

1月 6th, 2010

皆様、あけましておめでとうございます。
 
どのようなお正月を過ごされましたか?
 
今年は残念ながら、恒例の野球アニメ「Major」連続放映が
無く、心から落胆しておりましたが、
 
代わりに連続放映されていた
 
「獣の奏者 エリン」
 
昼過ぎまでぶっ通しで観てしまうというグータラな
正月を堪能させていただきました(笑)
 
しかし、さすがに増量して動きが鈍くなって
いる身体のことが気になりちょっと初乗りへ出発。
 
 
大牟田市をぐるり一周して20km程走って戻って来る
つもりが…
 
気づいたら
 

1001052
三池山(みいけざん)の山頂に…
 
頂上の下1.5km地点までアスファルトの道路があるので
それを通って上り、残りの山道は押して登りました(笑)
 
標高388メートルなのですが、大牟田市では最高峰の山で
市内の中学や高校の鍛錬遠足などで必ず
「登らされる山」です。
 
登ったのは高校以来ですから、かれこれ20年ぶり??
 
高校時代に上っても別に嬉しかった思い出も無く
阿蘇や椎谷峠も自転車で制覇した今となっては、
 
300m級の山なんて「丘」だぜ

なんて、正直言ってバカにしていたのですが、
自らの意志で上った地元の山は、新たな感動をもたらしてくれました。
 
 
1001062
眼下には生まれ育った大牟田の街、その向こうには夕陽を反射する有明海、
そして雄大なシルエットを見せてくれる雲仙…
 
 
新年早々軽く涙ぐんでしまいました(笑)
 
 
 
 
携帯電話についているク●カメラでは1/100,000,000も伝わりませんが、
一応載せておきます。
 
さて、ここまで来たら行くしかありません。
 
三池宮。
 
登山者用にロープがついているような道を自転車担いで
降りては登りしながら、進みますが
 
思ったより距離があるし、自転車担いでだと進み難いし、自転車用の
シューズは歩き難い…
 
 
しかし、ココで引き返しては新年早々縁起が悪いと 
少しずつ気合いで進みました。
 
 
 
そして、なんとか到着。
車輪付きの乗り物で楽しむ皆さんの、この一年の安全と健康を祈願しました。
小銭もって来ておいてよかったー
 
 
ちなみにこの三池(みいけ)という名前は
 
pap_0097
その昔、お姫様が大蛇に飲み込まれそうになった時、
蟹が出て来て大蛇を三つに切ってお姫様を助けたということです。
三つに切られた大蛇が苦しみ暴れた跡がくぼんで三つの池になったと
言われています。この三つの池のうちの一つは底なしで海に
繋がっていると言い伝えられています。
また、社の裏にある巨石は舞鶴城の城壁跡の一部と言われています。 

 
ということで、この山には三つの池があるのですが、
ちょっと畏れ多い感じがして写真は撮っていません。
 
 
大人になって改めて来てみると、新たな感じ方をするものですね。
 
 
さて時計を見ると、既に17時過ぎ
 
他に人は誰も居ません。
 
下山するとしますか…
 
来た道は結構勾配キツかったしなぁということで
違う道を帰ることにしたのですが…
 
ちょっと間違えてしまい…
 
V字の底を歩くような典型的「登山道」を
下ることとなってしまいました。
 
 
1001065
こんな感じ(笑)
 
写真を撮る余裕もなかったので、ネットから拾って来た
三池山登山道の写真です。
 
こっこれはまさに!
 
 
attack3.jpg
「逆」アタックチャぁーンス!
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
ご覧のようにデカイ岩がゴロゴロしていて急勾配ですから
自転車に乗って下ることはできません。
 
 
荒れが少ない所は押し、岩がゴロゴロしているところは
担ぎます(笑)
 
 
冬場に自転車でヒルクライムすると、上りで汗をかいて
下りが冷えまくって激寒い思いをするのですが、
この時ばかりはその心配もありません…
 
 
 
 
むしろ、気分的には
 
1001067
「くぅそぉぉ、新年早々なんだってこんな目に遭うんだよぉ…」
 
※↑吹き替えは野沢那智でお願いします
 
 
ってな感じで新年早々幸先が良いことです(爆)
 
 
 
 
 
 
時刻は17時20分。
まもなく日没、場所によっては真っ暗です。
  
 
もしかして、コレちょっとヤバい??
 
しかし、歩き難い自転車用シューズで焦って歩いて
足首でも捻挫した日にゃマジで遭難です。
 
  
 
と思った頃に
 
「普光寺(ふこうじ)0.9km」

という標識が出てホッと一安心。
普光寺まで降りればあとはアスファルト道路です。
 
しかし、自転車を担いで歩く山道での900mの長いこと長いこと…
 
そして17時半過ぎ、久しぶりにアスファルト道路に出て、
久しぶりに自転車に股がり(笑)
夕暮れの大牟田市街を駆け抜けて帰宅しました。
 
 
それにしても、
  
夕暮れの風景の美しいこと美しいこと…
 
 
100106
まるで、ナイト・レンジャーのアルバムのジャケット写真に
使われそうな空の色でしたよ。(わかんねぇって・爆)
 
 
2010年はさらに良い年になりそうです。
 
 
このブログを読んでいただいている皆さんにとっても
素晴らしい2010年となりますことをお祈りいたします。

 
 
というわけで、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
たまには昔登らされた地元の山とかに出かけて
みるのもいいかもしれませんよ。
(自転車は担いで行かんでもいいですから・爆)
 
 
おしまい。
 
 

自転車

エキサイティング・レジャー 後編

9月 15th, 2009

前編はコチラ
 
 
さて、最高点に達したらいよいよ次は下りである。
 
ダートの下りはちょっと怖いけど、何事も慣れである。
 
 
そろそろ下り始めようとしたその時。
 
 
ミヤモッチ氏が口を開いた
 
 
「ちょっと待って下さい、実は…」
 
 
ヤバい!
 
全身に冷や汗が浮かんだ…
 
 
 
いやいや、まてまて、

ここは未舗装路の最高点、これ以上上るところは無いはず。
 
椎葉村まで下って上りかえすような時間もない、
 
などと考えていると…
 
 
50m程下った所にあるモノを見てもらいたいと。
 
 
 
imgp3356
それは簡易トイレだった。
 
 
しかし、
 
 
 
imgp3357
小岱山・観音寺というお寺が設置、管理されているらしい。
 
この熊本と宮崎の県境の山奥にあるトイレを、なぜ荒尾市のお寺が?
と思ってしまったが、この長い林道を通っている間にもよおしてきたら
大変である。そんな旅人達のために骨を折って下さっていることに
感謝した。
 
 
筆者にとっても小岱山(しょうだいさん)は地元であるから誇らしく
も思ったし、ミヤモッチ氏はそれを伝えたかったのだろう。
 
とにかく感謝である。
 
 
 
 
さて、いよいよ下りだ。
 
 
 
その時、
 
 
ミヤモッチ氏がまた口を開いた
 
 
「ちょっと待って下さい、実はご提案が…」
 
 
 
 
彼の「ご提案」というのは「命令」と同義語であり、
我々はその「ご提案」「断る権利」は無い(爆)
 
 
 
来た道を引き返すのも面白くないので、前から行ってみたかったルートを開拓してみたい…と。
 
「見せたい景色があるんです!」…と。
 
そう言われては仕方ないのでしぶしぶ承知して(笑)、椎矢峠を出発。
高校生のヤスカワ君は先生と一緒に下るということで、ここからはミヤモッチ氏、Daijaman k.k氏と
筆者の三人となった。
 
 
出発した方向は上って来た道でもなく、椎葉方面でもなく、コソっと存在していた登山道だった(爆)
 
 
しかも、さらに上り。
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
今まで通って来たダブルトラック(クルマが通れる道)とは打って変わって狭いシングルトラックに突入。
 
 
 
キタキタキタキタキタキターーーーーーっ!
 
 
 
 
 
これぞ、エキサイティング・レジャー!
 
 
 
倒木、岩ゴロゴロはアタリマエ。
 
椎矢峠まで乗車率100%で上って来たのに、わずか数分で押し、倒木を越えるために担ぎ…
 
 
 
まさに、エキサイティング・レジャー!
 
 
 
しかし、さすがに九州の秘境。
 
山深さがハンパではない。
 
 
押したり担いだりしながら、まずはミヤモッチ氏が我々に是非とも見せたいという絶景ポイントに到着。
 
 
 
おおおっ!!
 
 
 

 
 
 
 
 
imgp3358
 
 
 
真っ白。
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
さっきまで晴れていたのに…
 
 
 
 
また来てやるぜ!!(ヤケクソ)
  
 
 
 
 
さらに進んだ。
 
 
 
 
 
imgp3361
倒木のオンパレード、乗ってはスグに降り、乗っては降りを繰り返す
 
 
 
p1040155
 
林業ですか?
 
 
 
p1040153
でも、笑ってんなぁ〜俺(爆)
 
 
 
ほどなくして、先を行く二人が林の中で停まっていた。
 
 
 
f1010592
道端に立つ小さいながらもしっかりと作られた標識。
 
「鴨猪谷林道終点 すぐそこ」
 
 
 
ミヤモッチ氏にとっても未開拓ルートに入ったらしい。
 
 
 
この標識の先を歩いて見て来たミヤモッチ氏が口を開いた
 
 
 
行ってみていいですか?」 
  
 
  
もちろん、我々に断る権利はない。
 
 
 
進み始めたがスゴい道だった。
 
 
 
 
f1010594
歩くのも大変な急斜面で道を阻む大木。
(※カメラを傾けているわけではありません)
 
 
 
人間だけ乗り越えるのさえ一苦労だった…
 
 
 
20分程前から、筆者の頭の中の脳内では
 
水曜スペシャルのテーマ
 
がヘヴィローテーションだ(爆)
 
 
 
慎重に急斜面の道(?)をクリアし、「林道の終点」に出たところで休憩。
 
 
後ろを振り返って来た道を見る。
 
 
 
imgp3369
どっから来たのか?さえわからない(爆)
 
 
 
imgp3371
「かりんとう」を喰いながら、国土地理院の地図を見るミヤモッチ氏。
 
 
 
しばらく休憩して、出発した。
 
 
 
カーブミラーが立っているので「林道」のようだが、
 
 
 
imgp3372
どうやら、元林道のようだ。
 
 
 
この景色、ちょっと前にどこかで見たような気がするが…(笑)
 
 
これぞ、エキサイティング・レジャー!
 
 
土砂崩れ現場にしか見えないが、どうやら何年もこの状態らしく危うい雰囲気ではなかった。
 
 
 
しかし、気を抜いて足を滑らせれば崖の下に…
 
 
写真を撮っている場合ではない(笑)
 
 
 
岩がゴロゴロしていない場所にはコケが生えていたので、相当長い間
クルマは通っていないのだろう。
 
 
 
 
担いでは乗り、担いでは乗りを繰り返していると水場が現れた。
 
 
 
imgp3374
ボトルに水は残っていたが、捨てて入れ替えた。
 
 
冷たくて美味い。
 
 
担いではいるが、高度は下がって来ているようでもう少し下ればダブルトラックに出るかもしれない。
 
 
 
しかし、すぐに担ぎ、また担ぎ…
 
 
 
そして、ようやく人の立ち入った気配(クルマの轍)がある道に出た。
 
 
感動、そして安堵。
 
 
大きな岩もないフラットな林道を駆け下る。
 
 
 
 
水たまりもお構いなしに突っ込んで行く、
タイヤが泥水を跳ね、顔や尻にかかる…
 
 
ヒャッホォウ〜!

 
 
 
担いでばっかりだったので、自転車に「乗れる」のが嬉しかった。
上り坂ばっかりだったので、漕がなくても進むのが嬉しかった。
 
 
 
ダートの林道が終わり、舗装路に出たところで前の二人が待ってくれていた。
 
 
 
ミヤモッチ氏が見覚えのある場所に出たようだ。
 
 
 
 
そこからはアスファルト路面を3人で走る。
 
 
 
アスファルトって素晴らしい。
 
 
 
スタート地点の駐車場に戻って来た時、時刻は15時30分。
 
椎矢峠から通常ルートで戻って来て、待ってくれていた皆さんが労いの言葉をかけてくださった。
 
 
 
オプショナルツアーでおそらく1,500m近くまで上ったであろう今回の
「楽しい林道サイクリング」は無事に終了した。
 
 
 
imgp3376
最後は黒田さんによるご挨拶で締めて、解散。
 
参加させていただき、ありがとうございました。
 
 
 
 
佐俣温泉に立ち寄り、露天風呂に浸かって今日一日を振り返って談笑した。
これもサイクリングの外せない醍醐味である。
 
 
その時、若干笑みを浮かべたミヤモッチ氏が口を開いた
 
 
 
 
「実はまだ、見せたい景色が…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日曜スペシャル!ミヤモッチ探検隊シリーズ
 
   
 
 
次回をお楽しみに!
 
 
 
 
 

自転車