エキサイティング・レジャー 後編
前編はコチラ
さて、最高点に達したらいよいよ次は下りである。
ダートの下りはちょっと怖いけど、何事も慣れである。
そろそろ下り始めようとしたその時。
ミヤモッチ氏が口を開いた
「ちょっと待って下さい、実は…」
ヤバい!
全身に冷や汗が浮かんだ…
いやいや、まてまて、
ここは未舗装路の最高点、これ以上上るところは無いはず。
椎葉村まで下って上りかえすような時間もない、
などと考えていると…
50m程下った所にあるモノを見てもらいたいと。
それは簡易トイレだった。
しかし、
小岱山・観音寺というお寺が設置、管理されているらしい。
この熊本と宮崎の県境の山奥にあるトイレを、なぜ荒尾市のお寺が?
と思ってしまったが、この長い林道を通っている間にもよおしてきたら
大変である。そんな旅人達のために骨を折って下さっていることに
感謝した。
筆者にとっても小岱山(しょうだいさん)は地元であるから誇らしく
も思ったし、ミヤモッチ氏はそれを伝えたかったのだろう。
とにかく感謝である。
さて、いよいよ下りだ。
その時、
ミヤモッチ氏がまた口を開いた
「ちょっと待って下さい、実はご提案が…」
彼の「ご提案」というのは「命令」と同義語であり、
我々はその「ご提案」を「断る権利」は無い(爆)
来た道を引き返すのも面白くないので、前から行ってみたかったルートを開拓してみたい…と。
「見せたい景色があるんです!」…と。
そう言われては仕方ないのでしぶしぶ承知して(笑)、椎矢峠を出発。
高校生のヤスカワ君は先生と一緒に下るということで、ここからはミヤモッチ氏、Daijaman k.k氏と
筆者の三人となった。
出発した方向は上って来た道でもなく、椎葉方面でもなく、コソっと存在していた登山道だった(爆)
しかも、さらに上り。
アタックチャぁーンス!
がはぁっ!(吐血)
今まで通って来たダブルトラック(クルマが通れる道)とは打って変わって狭いシングルトラックに突入。
キタキタキタキタキタキターーーーーーっ!
これぞ、エキサイティング・レジャー!
倒木、岩ゴロゴロはアタリマエ。
椎矢峠まで乗車率100%で上って来たのに、わずか数分で押し、倒木を越えるために担ぎ…
まさに、エキサイティング・レジャー!
しかし、さすがに九州の秘境。
山深さがハンパではない。
押したり担いだりしながら、まずはミヤモッチ氏が我々に是非とも見せたいという絶景ポイントに到着。
おおおっ!!
真っ白。
がはぁっ!(吐血)
さっきまで晴れていたのに…
また来てやるぜ!!(ヤケクソ)
さらに進んだ。
倒木のオンパレード、乗ってはスグに降り、乗っては降りを繰り返す
林業ですか?
でも、笑ってんなぁ〜俺(爆)
ほどなくして、先を行く二人が林の中で停まっていた。
道端に立つ小さいながらもしっかりと作られた標識。
「鴨猪谷林道終点 すぐそこ」
ミヤモッチ氏にとっても未開拓ルートに入ったらしい。
この標識の先を歩いて見て来たミヤモッチ氏が口を開いた
「行ってみていいですか?」
もちろん、我々に断る権利はない。
進み始めたがスゴい道だった。
歩くのも大変な急斜面で道を阻む大木。
(※カメラを傾けているわけではありません)
人間だけ乗り越えるのさえ一苦労だった…
20分程前から、筆者の頭の中の脳内では
水曜スペシャルのテーマ
がヘヴィローテーションだ(爆)
慎重に急斜面の道(?)をクリアし、「林道の終点」に出たところで休憩。
後ろを振り返って来た道を見る。
どっから来たのか?さえわからない(爆)
「かりんとう」を喰いながら、国土地理院の地図を見るミヤモッチ氏。
しばらく休憩して、出発した。
カーブミラーが立っているので「林道」のようだが、
どうやら、元林道のようだ。
この景色、ちょっと前にどこかで見たような気がするが…(笑)
これぞ、エキサイティング・レジャー!
土砂崩れ現場にしか見えないが、どうやら何年もこの状態らしく危うい雰囲気ではなかった。
しかし、気を抜いて足を滑らせれば崖の下に…
写真を撮っている場合ではない(笑)
岩がゴロゴロしていない場所にはコケが生えていたので、相当長い間
クルマは通っていないのだろう。
担いでは乗り、担いでは乗りを繰り返していると水場が現れた。
ボトルに水は残っていたが、捨てて入れ替えた。
冷たくて美味い。
担いではいるが、高度は下がって来ているようでもう少し下ればダブルトラックに出るかもしれない。
しかし、すぐに担ぎ、また担ぎ…
そして、ようやく人の立ち入った気配(クルマの轍)がある道に出た。
感動、そして安堵。
大きな岩もないフラットな林道を駆け下る。
水たまりもお構いなしに突っ込んで行く、
タイヤが泥水を跳ね、顔や尻にかかる…
ヒャッホォウ〜!
担いでばっかりだったので、自転車に「乗れる」のが嬉しかった。
上り坂ばっかりだったので、漕がなくても進むのが嬉しかった。
ダートの林道が終わり、舗装路に出たところで前の二人が待ってくれていた。
ミヤモッチ氏が見覚えのある場所に出たようだ。
そこからはアスファルト路面を3人で走る。
アスファルトって素晴らしい。
スタート地点の駐車場に戻って来た時、時刻は15時30分。
椎矢峠から通常ルートで戻って来て、待ってくれていた皆さんが労いの言葉をかけてくださった。
オプショナルツアーでおそらく1,500m近くまで上ったであろう今回の
「楽しい林道サイクリング」は無事に終了した。
最後は黒田さんによるご挨拶で締めて、解散。
参加させていただき、ありがとうございました。
佐俣温泉に立ち寄り、露天風呂に浸かって今日一日を振り返って談笑した。
これもサイクリングの外せない醍醐味である。
その時、若干笑みを浮かべたミヤモッチ氏が口を開いた
「実はまだ、見せたい景色が…」
日曜スペシャル!ミヤモッチ探検隊シリーズ
次回をお楽しみに!
僕は前半戦でお腹いっぱいでした、
でもみやもっちさんが言われる「見せたい景色」が見たいなあ。(笑)
精進しよっと。
なんかちょっとMTBが欲しくなったような気がするような気がする。かもしれない
>うえぴいさん
見せたい景色は、見えたら確かにすばらしいのですが
払う代償は・・・・(笑
>mcfmさん
それは多分欲しくなっているんだと思います。
10月中には納車でしょうか?(爆)
いやはやお疲れ様でした・・・
次回はフルサスのNewマシンで再挑戦ですかね(笑)
次の赤紙はいつ舞い込んでくるのかたのし…いや、心配です(^O^)
>Daijaman kkさん
おつかれさまでした。
フルサス????はて…なんのことやら(爆)
次の赤紙は近いかもしれません…
いやいや楽しそうですなー。
椎矢からのトレイルは、今までの下りで最高に楽しい下りの記憶です。
先日ランでも下ったけど、何回でもいきたいっすね。
>シオゴンさん
へぇ〜、ランで下られたんですね。
…って、ラ…ランですか!!!?
ヘンタイだ(褒)
またご一緒させてください!
道がない・・・っていうか、崖(笑)
ヨシムタのコースは、整備されていた良いコースだったんですね。
・・・すごい世界です。
>legacykazさん
吉無田はオンロードみたいなもんですよ(爆)
すごい世界といえば、300kmオーバー走るのも…(略