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ナイトライダー 天草に散る 〜2010・春〜 【中編】

3月 11th, 2010

【前編】はコチラ>>
 
 
今回MTBにて同行した4人は、いずれも大牟田〜玉名エリアに
住んでいて「M’s倶楽部」なる団体を結成している。
 
 
簡単に言うと「ドMの集団」である(爆)
 
 
真冬の早朝から自転車で朝練にでかけ、
 
「帰って来たらボトルの水が凍っちゃってたよ〜」
 
などと嬉しそうに自慢するような人々だ。

 
 
 
そんな「M’s倶楽部」の面々とともにブロックタイヤのMTBで
天草サイクルマラソンに参加してしまったことを非常に
後悔しつつ、半泣きになりながらついて行く。
 
 
しかし、今日は何かおかしい。
 
 
いくら練習してないにしても酷過ぎる。
 
 
平地はなんとかついて行くものの、少しでも上り勾配に
なってくるとジワジワと遅れてしまう。
 
 
疲労感もいつもと違う。
 
 
この日は足の付け根前側あたりの筋肉が妙に疲労する。
 
 
今まで自転車に乗っていてこんな部位に疲労を感じたことは無い。
 
 
使った事のない筋肉が動員されているような感触だ。
 
 
自転車のポジションはまったく変えてないし…
 
 
 
今までと違うのは一日1時間くらいかけてストレッチしていることと
ボチボチであるがランニングをやっていることくらいだが、
これが原因なのだろうか?
 
 
  
 
と、考えつつ上り坂を上る。
 
 
ドM4人組は先に行ってしまったので、ここからは一人旅か…と
 
諦める反面、あの超ハイペースに付き合う必要もなくなった
安心していた
 
 
その時。
 
 
 
対向車線を降りてくる自転車。
 
 
 
坂の頂上まで上り切ったミヤモッチ氏が
わざわざ迎えにきてくれた
 
 
のである、
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
ミヤモッチ氏は言った
 
 
「エースをアシストします!」
 
 
 
普通、チーム内で一番速い人がエースとなって、他の人達は
「アシスト」として風よけになったりしてエースをサポートする。
 
 
しかし、M’s倶楽部内での「エース」とは
 
 
 
一番弱いヤツ
 
 
 
の呼び名であり、
 
 
 
「エースをアシストします!」 
 
 
というのはすなわち、
 
 
 
一人遅れてマイペースで走らせない(楽をさせない)
 
 
 
「生かさず殺さず引きずり回す」
 
 
 
という意味なのである!
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
坂を上りきると他の3人が待っていた。
 
 
 
先に行ってればよかったのに…
 
 
 
 
再び5人でトレインを形成して走り始める。
 
 
 
私のMTBにはスピードメーターがついていないので、スピードはわからないが
ロードレーサーで走っている人達を右側からどんどんブチ抜いて行くので
結構なスピードは出ていたはずだ。
 
ブロックタイヤが発する「ゴォォォ」というロードノイズが5台分後ろから
近づいてきたらイヤだろうなぁ…
  
 
 
 
なんとか付いていくも、途中で幾度となく繰り返される追い越し加速大会に
付いていけなくなり遅れ始める(涙)
 
 
 
 
最初のエイドステーションに到着。
 
 
 
1003073
 
地元の中学生が日曜日返上で手伝いに来てくれている。
いつもありがとう!
 
 
 
 
10030710
第一エイドで補給しながら談笑するドMの皆さん。
 
 
 
 
ここからは先行していた土橋塾トレインと連結してスタートした。
 
 
 
 
 
スタート直後にやって来るハイヤ大橋
 
 
 
 
やっぱり遅れる。
 
 
 
 
牛深市内を通過し、峠にさしかかった瞬間、また遅れる。
 
 
 
全然上れない。
 
 
 
 
10030720
 
くっそぅ!なんでこんなに上れないんだ!!
 
 
 
 
一人旅で上っていると、また坂の頂上からお迎えがやってきた
 
 
 
今度は4人全員で下ってお迎えだ(爆)
 
 
 
情けない限りである…
 
 
 
 
 
峠をクリアし、坂を下ってもやっぱり遅れる。
 
 
 
3人は先に行ってしまったが、ミヤモッチ氏は残って前を牽いてくれた。
 
 
 
本来の意味で風よけになってアシストしてくれたワケだが、
真後ろに付いてドラフティング状態になっても、全然楽にならない。
 
ロードレーサーでのドラフティングは前走車に吸い込まれるような感覚が
あるが、今回は無い。
 
ミヤモッチ氏がどんどん離れて行く。
 
 
しかし、私が遅れていることに気づいて待ってくれるミヤモッチ氏。
 
 
私のペースで走っている時に「今、何キロで走ってますか?」と
尋ねると
 
 
17km/hです。
 
 
 
じゅ…じゅうななきろ?
 
 
ショックだった。
 
 
 
足の付け根部分の疲労も酷いし、このまま昼食会場まで行かずに戻ろうか…
 
 
 
 
1003074
途中でトイレ休憩していたbb1氏撮影。
 
 
ディパックを背負った背中に疲労感を感じさせる筆者(笑)
 
 
 
 
ヘロヘロになりながら昼食会場に到着した。
 
 
 
 
1003075
ここでの昼食は最高に美味いね。
 
 
 
先に到着していたM’s倶楽部と土橋塾メンバーとちょこっと話しながら、
私の頭の中は「もう限界だ」「もう無理だ」というキーワードが
ぐるぐる回っている。
 
 
 
他のメンバーはニコニコ楽しそう…
 
 
私は思った。
 
 
 
 
ロードレーサーで来とけばなぁ…
 
 
 
 
ゴールまで残り60km。
  
 
 
 
どうする…俺。
 
 
 
 
 
 
【後編】に続く>>

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