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Archive for the ‘自転車’ Category

セルフディスカバリー・アドベンチャー【完結編】

6月 3rd, 2010

<<その7はコチラ
 
 
表彰式、私は関係ないのだが…
 
 
なんと、
 
 
 
 
 
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ミヤモッチ氏、5時間37分50秒で堂々の6位入賞!
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
ミヤモッチ氏(一番左)の右隣は昨年までプロとして
第一線で活躍していた元オリンピック代表の竹谷賢二氏。
 
表彰式に並んで立つなんて…スゴ過ぎる。
 
 
 
 
 
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小ぶりながらも、重いメダルだった。
 
 
 
 
 
さぁ、SDA王滝は終わった。
 
 
 
次は九州に向けて900kmをセルフディスカバリー・アドベンチャーだ(笑)
 
 
 
もちろん、オフロード100km走った後に直接帰ったりはしない。
 
 
 
taga.JPG
多賀サービスエリア内の「レストイン多賀」というハイウェイホテルに
宿泊した。
 
 
 
レストランで夕食を食べて、部屋に戻ってビールとツマミで乾杯!
 
長い一日を振り返って、話題に花が咲くものの、

4人とも疲れているのか午後10時頃には撤収
 
 
 
 
 
2010年5月30日の夜は王滝遠征メンバー4人の爆睡の寝息とともに
更けて行った。
 
 
 
 
2010年5月31日(月曜日)
 
SAで朝食を摂って、午前6時半に出発。
 
 
運転手は筆者である。
 
 
なぜなら、
 
 
4人の中で最後にゴールしたヤツが帰りの運転手
 
 
と決まっていたからである。
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
しかし、明るいうちに高速道路を運転するのは全然苦ではない、
むしろその罰ゲームを楽しんで走った。
 
 
 
車内ではやはり王滝の話で盛り上がる。
 
 
そして、お約束のように
 
「来年はどうするか?」
 
という話になった。
 
 
来年は9月に出ようということで一致した。
 
 
皆、懲りてないドMだ(笑)
 
 
私が思いつきのようにして提案した王滝ツアー、気持ちよく
賛同して、共にハードコースを楽しんでくれた「愉快な仲間達」
 
 
私たちを歓迎して下さった王滝村の皆さん、
旅館の皆さん、
大会関係者の皆さん、
暖かく送り出してくれた家族、
そして
Andrea Bellati(笑)

 
ありがとう。
 

 
思い出に残る大イベントとなった。
 
 
 
 
 
 
 
おしまい
 
 
…おしまいですよ。
 
 
おしまいにさせてくれよ。
 
 
 
おしまいだって…
 
 
 
 
 
 
 
 
  
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うわなにをするきさまらー!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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私はゴールド免許と引き換えに、
山口県警から王滝完走証をもらった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
セルフディスカバリー・アドベンチャー
 
 

 
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自転車

ナイトライダー 天草に散る 〜2010・春〜 【後編】

3月 11th, 2010

前編はコチラ>>
中編はコチラ>>
 
 
 
両脚の付け根の筋肉(腸腰筋?)の疲労はかなり激しい。
 
しかし、いつもの膝痛は兆候すら無い。
 
 
痛くないので走れないことはないが…
 
 
 
 
私は立ち上がって、近くに停まっているマイクロバスに向って歩いて行った。
 
 
 
 
10030712
すみませ〜ん
 
 
 
 
 
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乗るのか?ナイトライダー!
 
 
乗っちゃうの????
 
 
 
 
 
私は回収バスに、背中に背負ったデイパックだけを回収してもらった。
 
 
 
雨が降った時に備えた装備だったが、どうやら必要なさそうだったので
降ろすことにした。これでかなり軽くなるハズ。
 
 
 
 
昼食会場を後にした。 
 
 
 
 
 
天草サイクルマラソン名物の一つといえば、昼食直後に上る
大江天主堂前の長い坂である。
 
 
 
 
 
 
参りましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
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アタック・・・・
attack3.jpg
チャぁーンス!
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
M’s倶楽部の4人はあっと言う間に見えなくなってしまった。
 
 
 
 
 
後ろからd-world師が追い付いて来たので、一緒に喋りながら上る。
 
この日はd-world師もブロックタイヤ付きMTBである(笑)
 
 
 
 
ヘロヘロと上っていると、鮮やかな黄色のカレッラに乗るサイクリストに
声をかけられた…
 
 
 
 
 
「もしかしてナイトライダーさんですか?」
 
 
 
 
車界学読者キターーーーーーーーーーーーーー!(爆)
 
 
 
 
 
無様な姿をお見せしてしまい、申し訳ございません(笑)
 
 
 
 
 
名物の長い坂を上り切った。
 
 
 
 
 
さぁ、下り…と思った瞬間。
  
 
 
 
 
 
ぶわぁぁ!
 
 
 
 
と向かい風に襲われた。
 
 
きたきた、天草サイクルマラソン名物その2
 
 
 
こりゃ苓北(れいほく)の海沿いはキツいぞー
 
 
と思いながら一人旅を続けると、いつもの眺望スポットで
土橋塾メンバーが待ってくれていた。 
 
 
 
10030721
景色は最高なんですがね。
 
 
 
記念撮影を終えて、いよいよ最大の向かい風スポットへ向かう。
 
 
 
 
苓北の発電所が見えてきた
 
 
と思ったら…
 
 
 
 
10030714
 
 
 
ごぅぅわわわわぁぁぁぁ!
 
 
と、超強力な向かい風が襲って来た
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
誇張ではなく、向かい風が「襲って来た」。
 
 
 
下り坂なのにペダルを回さないと完全停止できてしまう程の強風。
 
 
 
かっ…風が強い、強過ぎる。
 
 
平地なのにフロントギアをセンターに落し、這うように進む…
 
おそらく15km/h前後だろう。
 
 
 
左側は海なのだが、
 
 
 
 
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こんな状態
 
 
 
 
10030720
 
 
くっそぉぉぉぉぉぉう!!
 
 
 
 
このサイクルマラソンに出て、この地点で毎年いつも
 
「オートバイっていいよなぁ」
 
と考えている自分がいる(爆)
 
 
 
 
なんか腹が減って来た。
 
 
 
這うように進んでいると、前方の駐車スペースに
土橋塾の面々が停まっている。
 
 
 
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なんとK一家が私設エイドステーションを出してくれていた!
 
旦那さんが初挑戦で走っているので、ついでに土橋塾のメンバーを
待ってくれていたのである。
 
 
ここで熱いカフェオレと熊本銘菓「陣太鼓」を頂いた。
 
 
復活!
 
 
 
 
向かい風に立ち向かう力を回復して、走り始める。
 
 
 
 
 
んがしかし、
 
 
 
 
 
 
んんごごごわぁぁあぁぁ!
 
 
 
と強風が吹き付ける。 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
10030720
 
 
くっそぉぉぉぉぉぉう!!
 
 
 
 
 
 
10030716
前方に見える木の状況で風の強さがお解りいただけるだろうか。
 
 
 
 
 
センターギアでくるくる回しながら、這うように進む。
 
 
 
 
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「速度落せ」だと?
 
 
 
 
 
 
 
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デタラメを言うな!

これ以上速度を落したら倒れてしまう!
 

 
 
 
 
 
 
 
暫く走っていると、isa氏と合流した。
 
 
彼もまた、向かい風に向って叫びながら走っていた(笑)
 
 
 
 
気を紛らわすために雑談しようにも、風が強過ぎて声が聞こえない(爆)
 
 
 
 
 
 
再び海沿いの道へさしかかる。
 
 
 
 
 
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波しぶきがちょっと飛んで来る…
 
 
 

相変わらずの向かい風
 
 
10030711
バタバタバタバタバタバタ 
 
んごぅぅわわわわぁぁぁぁ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
10030719
 
いつまで続くんだ!?この向かい風は!
 
 
 
 
いかん、壊れてきた…
 
 
 
 
 
 
第三エイドに到着。

 
 
 
ここで最後の補給を行い、ラスト30kmへ出発。
 
 
 
 
土橋塾が形成するトレインに乗って牽いてもらう。
 
 
調子良く走っているものの、少しの上り勾配で遅れる。
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
 
 
なぜだ…なぜついて行くことができない?
 
 
 
 
 

前走車の後輪に触れんばかりの車間距離を保っているにも
かかわらず、ついていくことができない。
 
 
ペダルから力を抜いた瞬間に減速する…
 
 
小学時代に乗っていたママチャリに着いているダイナモ式の発電機が
前後のタイヤについているようだ…
 
 
 
 
 
 
前走車はみるみるうちに小さくなっていった…
 
私は追うのを諦めた。
 
 
 
いつもは同じペースで走っているメンバーなのに
今回は全然付いて行くことができない。
 
 
気づいたら追い風になっていた。
 
 
 
しかし、ロードレーサーで走る時のようなスムーズな
走行感は皆無で、路面からの抵抗に抗うようにペダルを
回すしかなかった。
 
 
 
 
本渡市を過ぎるとすでにゴールした人達が自転車を積んで
帰宅している車列とすれ違い始める。
 
 
 
ミヤモッチ氏ともすれ違った(爆)
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
M’s倶楽部の皆さんとは結局昼食会場から会ってないが、
結構なペースで走り続けたようだった…おそるべし。
 
 
いつもの土橋塾メンバーそろってゴールした。
 
 
 
恒例のぜんざいを食うものの、写真は無し(笑)
 
 
 
 
10030718
皆で記念撮影して、2010年天草サイクルマラソンは終了した。
 
 
 
 
 
途中で風呂に入ってから、d-world師の自宅で開催される後夜祭に出席し、
AM2時まで盛り上がった。
 
 
ツラくても走り続けられるのはこの後夜祭があるためと言っても過言ではない。
 
 
 
 
  
皆、口を揃えて言っていたが
 
「今回の向かい風は今までで最強」
 
だった(笑)
 
 
 
ブロックタイヤのMTBで走った私にとっては非常に辛くてキツい
天草サイクルマラソンだったが、膝痛が兆候すら出ることなく
完走できたことが大きな収穫だった。
 
その代わり、酷い筋肉痛に見舞われたが…
 
 
 
実は筆者、筋肉痛は大好きである。
 
 
 
来年もブロックタイヤのMTBでリベンジしてやろうかという気になって来た。
 
 
 
 
 
これってもしかして「ドM」の素質アリ????
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
最後に恒例のアレで締めとさせていただく。
 
 
 
 
  
あなたも…
 
 
 
 
 
 
いや、
 
 
 
  
 
 
あなたはロードレーサーを買って気持ちよく走って下さい!(爆)
 
 
 
 
 
 
 
おしまい。
 
 
 
 
 

自転車

ナイトライダー 天草に散る 〜2010・春〜 【中編】

3月 11th, 2010

【前編】はコチラ>>
 
 
今回MTBにて同行した4人は、いずれも大牟田〜玉名エリアに
住んでいて「M’s倶楽部」なる団体を結成している。
 
 
簡単に言うと「ドMの集団」である(爆)
 
 
真冬の早朝から自転車で朝練にでかけ、
 
「帰って来たらボトルの水が凍っちゃってたよ〜」
 
などと嬉しそうに自慢するような人々だ。

 
 
 
そんな「M’s倶楽部」の面々とともにブロックタイヤのMTBで
天草サイクルマラソンに参加してしまったことを非常に
後悔しつつ、半泣きになりながらついて行く。
 
 
しかし、今日は何かおかしい。
 
 
いくら練習してないにしても酷過ぎる。
 
 
平地はなんとかついて行くものの、少しでも上り勾配に
なってくるとジワジワと遅れてしまう。
 
 
疲労感もいつもと違う。
 
 
この日は足の付け根前側あたりの筋肉が妙に疲労する。
 
 
今まで自転車に乗っていてこんな部位に疲労を感じたことは無い。
 
 
使った事のない筋肉が動員されているような感触だ。
 
 
自転車のポジションはまったく変えてないし…
 
 
 
今までと違うのは一日1時間くらいかけてストレッチしていることと
ボチボチであるがランニングをやっていることくらいだが、
これが原因なのだろうか?
 
 
  
 
と、考えつつ上り坂を上る。
 
 
ドM4人組は先に行ってしまったので、ここからは一人旅か…と
 
諦める反面、あの超ハイペースに付き合う必要もなくなった
安心していた
 
 
その時。
 
 
 
対向車線を降りてくる自転車。
 
 
 
坂の頂上まで上り切ったミヤモッチ氏が
わざわざ迎えにきてくれた
 
 
のである、
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
ミヤモッチ氏は言った
 
 
「エースをアシストします!」
 
 
 
普通、チーム内で一番速い人がエースとなって、他の人達は
「アシスト」として風よけになったりしてエースをサポートする。
 
 
しかし、M’s倶楽部内での「エース」とは
 
 
 
一番弱いヤツ
 
 
 
の呼び名であり、
 
 
 
「エースをアシストします!」 
 
 
というのはすなわち、
 
 
 
一人遅れてマイペースで走らせない(楽をさせない)
 
 
 
「生かさず殺さず引きずり回す」
 
 
 
という意味なのである!
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
坂を上りきると他の3人が待っていた。
 
 
 
先に行ってればよかったのに…
 
 
 
 
再び5人でトレインを形成して走り始める。
 
 
 
私のMTBにはスピードメーターがついていないので、スピードはわからないが
ロードレーサーで走っている人達を右側からどんどんブチ抜いて行くので
結構なスピードは出ていたはずだ。
 
ブロックタイヤが発する「ゴォォォ」というロードノイズが5台分後ろから
近づいてきたらイヤだろうなぁ…
  
 
 
 
なんとか付いていくも、途中で幾度となく繰り返される追い越し加速大会に
付いていけなくなり遅れ始める(涙)
 
 
 
 
最初のエイドステーションに到着。
 
 
 
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地元の中学生が日曜日返上で手伝いに来てくれている。
いつもありがとう!
 
 
 
 
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第一エイドで補給しながら談笑するドMの皆さん。
 
 
 
 
ここからは先行していた土橋塾トレインと連結してスタートした。
 
 
 
 
 
スタート直後にやって来るハイヤ大橋
 
 
 
 
やっぱり遅れる。
 
 
 
 
牛深市内を通過し、峠にさしかかった瞬間、また遅れる。
 
 
 
全然上れない。
 
 
 
 
10030720
 
くっそぅ!なんでこんなに上れないんだ!!
 
 
 
 
一人旅で上っていると、また坂の頂上からお迎えがやってきた
 
 
 
今度は4人全員で下ってお迎えだ(爆)
 
 
 
情けない限りである…
 
 
 
 
 
峠をクリアし、坂を下ってもやっぱり遅れる。
 
 
 
3人は先に行ってしまったが、ミヤモッチ氏は残って前を牽いてくれた。
 
 
 
本来の意味で風よけになってアシストしてくれたワケだが、
真後ろに付いてドラフティング状態になっても、全然楽にならない。
 
ロードレーサーでのドラフティングは前走車に吸い込まれるような感覚が
あるが、今回は無い。
 
ミヤモッチ氏がどんどん離れて行く。
 
 
しかし、私が遅れていることに気づいて待ってくれるミヤモッチ氏。
 
 
私のペースで走っている時に「今、何キロで走ってますか?」と
尋ねると
 
 
17km/hです。
 
 
 
じゅ…じゅうななきろ?
 
 
ショックだった。
 
 
 
足の付け根部分の疲労も酷いし、このまま昼食会場まで行かずに戻ろうか…
 
 
 
 
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途中でトイレ休憩していたbb1氏撮影。
 
 
ディパックを背負った背中に疲労感を感じさせる筆者(笑)
 
 
 
 
ヘロヘロになりながら昼食会場に到着した。
 
 
 
 
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ここでの昼食は最高に美味いね。
 
 
 
先に到着していたM’s倶楽部と土橋塾メンバーとちょこっと話しながら、
私の頭の中は「もう限界だ」「もう無理だ」というキーワードが
ぐるぐる回っている。
 
 
 
他のメンバーはニコニコ楽しそう…
 
 
私は思った。
 
 
 
 
ロードレーサーで来とけばなぁ…
 
 
 
 
ゴールまで残り60km。
  
 
 
 
どうする…俺。
 
 
 
 
 
 
【後編】に続く>>

自転車