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セルフディスカバリー・アドベンチャー【6】

<<その5はコチラ
 
 
 
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パンク修理で止まったついでに背中のハイドレーションバッグに
水を補給して、パワーバーを口の中に放り込んで再スタート。
 
 
 
 
下り基調は良いのだが、尻が痛い。
 
 
ポジションがきちんと出ていないこともあるのだろうが、
リアサスが無いので路面の衝撃がダイレクトに伝わり、
サドルに座っていると衝撃が尻を直撃する。
 
 
やっぱりCUBEのフルサスで来ればよかっt… 
 
 
いやいや、そんなことはない、これでこそ
セルフディスカバリー・アドベンチャーだ!

 
 
 
しばらく下っていると前方に見えた一人のライダー
 
yowamushi
 
週刊少年チャンピオンに連載されているロードバイクマンガ
「弱虫ペダル」で主人公が所属している
 
総北高校自転車競技部
のインターハイジャージと同じものを着ているではないか。
 
 
企画もので販売されていたことは知っていたが、まさか王滝で
見かけることになろうとは…
 
 
私はそのライダーに並んで
 
「総北高校は王滝まで遠征ですか?(笑)」
 
と問いかけると、
 
「ハイ、MTBもやってます」
 
と返してくれた。
 
ノリの良い人に出会ってちょっと楽しくなった。
 
 
そのまま私はそのライダーを追い越して先行して行ったのだが…
 
 
 
実は、この総北高校ジャージを来たライダーは
 
作者の渡辺航先生ご本人だった(!)らしい…
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
忙しいであろう人気漫画の作者さんが一日潰してこんなキツいイベントに
参加されるとは、余程自転車がお好きなんだろうと感心した。
 
 
 
 
 
三浦貯水池湖畔の道は平地の気持ちよい道だったが、
尻が痛いので、重いギアでダンシング(立ち漕ぎ)しながら
走った。
 
 
 
 
平地が終わるとまたまた上り坂。
 
  
 
?v?????g
しかも3回連続!
 
 
まさに上りのジェットストリームアタック!!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
尻が痛い。
 
 
立ち漕ぎしようとするとフクラハギが痛い。
 
 
どうしようもない。
 
しかし、これはSDA王滝
リタイヤしようにもスタート地点までは自力で戻らなければ
ならない。
 
 
娘の顔が思い浮かんだ。
 
 
そういえば昨日「髪切ったよー」と写メが来てたなぁ〜
 
 
金曜日から月曜日まで留守にして遊びに行くのに
小言一つ言わずに送り出してくれた妻。
 
 
2人の大事な家族のおかげで俺は心置きなく趣味を楽しむ
ことができているんだ。

 
 
好きでやってるのに、「苦しい」「痛い」とばっかり言って
ちゃいけない。
 
「楽しかったよ〜」と言いながら無事に家に帰るんだ!
 
 
 
というような、マンガやドラマみたいなことを
 
マジで考えていた自分に驚いた(笑)

 
 
まさに、セルフディスカバリー・アドベンチャー

 
 

とにかくペダルを回し続ける。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後も上りは続き、第二チェックポイントに到達。
 
 
 
ここでもノン・ピットストップだ。
 
 
 
 
通過して走り続けていた。
 
 
 
下りを走っていると、私よりちょっとだけペースが遅いライダーに
追い付いた。
 
速度差が少ないだけに、どこで抜こうかと考えながら走る。
 
 
ここで行こう!
 
 
と、走行ラインを変えようとしたその瞬間!
 
 
フロントタイヤがスリップ。
 
 
大きく体勢がくずれる。
 
 
ダメだ…転けた…
 
と一瞬考えた。
 
 
しかし!
 
 
まだ、この自転車は代金すら払ってないんだ!!(※)
 
転けるわけにはいかん!!!!

 
※カード決済
 
 
 
その瞬間、神が舞い降りて来た。
 
 
どこをどうやったのか解らないが、体勢を立て直して林道の端に
停止することができた。
 
 
 
 
足が震えていた…
 
 
 
まさに、セルフディスカバリー・アドベンチャー
 
 
 
 
 
まだ先は長い、無理をしないように下った。
 
 
 
 
止まるつもりはなかったが、途中で思わずカメラを取り出したくなる風景に出くわした。
 
 
 
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写真ではこれっぽっちも伝わらないようだ(笑)
 
 
 
 
最後の第三チェックポイントを通過。
 
 
 
あとはゴールを目指すだけだ。
 
 
 
 
アスファルトの下りを50km/hで下る。
 
よぉーし、行ける!
 
 
ヒィィィヤァッホォーーーーーウ!
 
 
 
 
調子良く下っていると、「←」の看板が視界に入って来た。
 
 
 
ヘアピン気味に回り込んで、ダート路面に入った時
私の目に飛び込んで来たものは…
 
 
真っ直ぐに伸びる、ガレた激坂。
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
 

がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
ガチャガチャガチャ言わせながら急いでギアを落し、
上り始める…
 
 
が、私の脚にはガレた激坂を上る余力は残されていなかった。
 
 
ガレの少ない走行ラインをトレースすることができず、ラインを
外れて石がごろごろしているポイントに突っ込んでしまい、
思わず足を着く。
 
 
終わった…
 
 
私は自転車を降りて脇に寄り、呆然と立ち尽くしてしまった。 
 
 
 

その7に続く>>
 
 
 
 

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