セルフディスカバリー・アドベンチャー【1】

6月 3rd, 2010

セルフディスカバリーアドベンチャー
 
「自己発見の冒険」とでも言おうか…
 
私にとっての2010年5月は、まさに「自己発見」のひと月となった。
 
その5月最後の週末28日の21時。
私を含む4人の男達が、昨年から1年がかりで準備を
進めてきた「ネタ」を実行すべく、出発した。
 
 
 
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九州道〜関門道〜中国道〜山陽道〜中国道〜
名神〜東名〜中央道という行程で800kmを走り、
中央道の「中津川I.C」で高速道路を降りる。
 
料金は¥2,100(爆)
 
朝飯を食うつもりがインター降りた直後にあったガスト以降
ファミレスらしきものが無い(笑)
 
どうやら思っていた以上の場所のようだ…
 
 
結局コンビ二でおにぎりを買って車内で食うという
ハメになってしまった。
 
そんな感じで走ること約一時間半。
 
 
出発から12時間後、我々はついにやって来た。
 
 
 
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「王滝村」
 
 
そう、自転車…MTB乗りであれば誰もが知っている、誰もが
一度は走りたいと思っている
(かどうかはわからない・笑)
日本最大のMTBレース
 
 
 
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セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝
クロスマウンテン100kmレース

 
 
に出場するためにやってきたのである。
 
 
このレースは木曽御嶽山(おんたけさん)の麓にある
普段は立ち入ることができない広域の林道を使って
行われるレースである。
 
 
 
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コース図はご覧の通り。
一周100kmというスケールの大きいコースだ。
  
 
レースなのでタイム計測もされて、順位もキッチリ
出るのだが、なによりこのレースは、完走することすら
難しい過酷なレースとして認知されている。
 

昨年6月、MTB黒田塾塾長さんよりアンカーのMTBを
譲っていただいた時、私の頭の中にはこの「王滝」が
次のネタ
として浮かんで来た。

 
折しも高速道路休日特別割引が始まったこともあり、
さっそく遠征費その他のコストや日程のプランを立て
 
 
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こういうネタに食いついてくれそうな
ミヤモッチ氏に「王滝に行きませんか?」と提案して
みたところ…

「行きましょう」
 
と即答(笑)
 
 
 
同時期にMTB繋がりと家が同じ市内だということで知り合った
Daijyaman.kk氏にも「王滝に行きませんか?」と誘って
みたところ…
 
「行きましょう、私のクルマ出しましょう」
 
と即答(笑)
 
 
なんと気持ちの良い人達だ!(爆)
 
 
今年に入って王滝のエントリーが始まった。
 
宿泊する宿を予約するにあたり、人数を確定させなければ
ならなくなった時点で、Daijyaman kk氏の職場の自転車仲間で
王滝に行きそうな人に声をかけてもらったところ、
 
「行きましょう」
 
気持ち良く即答した男が一人…
 
この男、Daijyaman3号こと通称「ムラキ」は筆者の高校時代の
同級生だ(笑)
卒業後、同窓会で顔を合わせる位だったのに、自転車繋がりで
ここのところ顔を合わせる機会が増えた。
 
こうして実現したのがこのSDA王滝ツアーである。
 
 
構想一年、ついにこの日、この場所にやって来た。
 
 
 
アゲアゲのテンションで到着したSDA王滝の会場は…
 
 
 
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ガラガラだった(爆)
 
 
 
時刻は午前9時前、早く着き過ぎたのである。
 
 
 
仕方ないので自転車を降ろして整備、調整などを行う。
 
 
 
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チームカーとなったアルファードの荷室には
MTB4台と野郎4人、荷物でギッチギチ(笑)
 
 
 

参加者もボチボチ集まり始め、協賛各社のブース設営も
本格的になってきてイベントの雰囲気が高まって来た。
 
 
 
午前11時となり、TREK主催の「ワンポイントアドバイスライド」
の申し込みが始まったのですかさず申し込み。
 
 
午後1時から開始なので、その間に王滝食堂で
 
 
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「いのぶた丼」を頂く。ウマー
 
 
 
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王滝村役場
かるくタイムスリップした気分だ。
 
 
 
 
会場に戻ってから、松本駿選手によるライディングスクールを
受ける。王滝初参加の我々にとっては有意義なスクールだった。
 
 
 
 
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講師の松本選手との記念撮影も忘れない(笑)
 
 
一番左が筆者であるが、この日はジャージが違う。
 
 
実はこの「Daijyaman」チームジャージは、この王滝に間に合わせる
ために作ったのである。
土橋塾ジャージに続く、ナイトライダーデザインジャージ第二弾だ(笑)
 
ギリギリの納期で、WAVEONEさんにも無理してもらって、現地で手渡し
納品という綱渡りなスケジュールだった。
※WAVEONEさんはSDA王滝に協賛されていてブース出展なさっていたので
 ついでに持って来てもらいました、いつも配達して下さるわけでは
 ありません(笑)
 
 
選手受付も始まり、ゼッケンをもらっていよいよ盛り上がって来た!
 
 
 
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競技説明会では、プロモーションビデオが流された後に
今回のコース状況の説明が行われた。
 
 
数日前に降った大雨でかなりガレて(荒れて)いるらしい。
 
タフなレースになりそうだ。
 
 
最後にそのコース説明をしていた主催者の方は我々に問いかけた…
 
 
「100kmの先には何があるのか?」
 
 
…と。
 
 
 

その2へ続く>> 
 
 
 

自転車

セルフディスカバリー・アドベンチャー【2】

6月 3rd, 2010

 
 
夜を徹してのロングドライブで皆ロクに寝ていなかったので、
早々に宿に入った。
 
 
 
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王滝村の自転車屋さん…
 
 
 
ではなく、これは旅館のロビーである(笑)
 
 
宿泊客のために、自転車は宿の中に入れさせて下さるのである。
 
 
 
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我々の自転車も部屋の前まで入れさせてもらった。
有り難いかぎりである。
 
ゼッケンをつけ、翌日の準備をして
 
 
 
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前夜祭。
 
 
 
しかし、ロングドライブでロクに寝ていないメンバーは
4人で中ビン2本を空けたところで終了(笑)
 
 
 
互いの明日の健闘を祈りつつ、午後9時前には就寝した。
 
 
 
 
2010年5月30日(日曜日)
 
 
セルフディスカバリー・アドベンチャー in 王滝
 
 
の朝は携帯電話のアラーム音とともにやって来た。
 
 
 
 
 
他のエントラント達も起き出して準備を始めている。
 
 
 
会場へ向ってスタート地点に自転車を置いて「場所取り」する。
 
 
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4時半オープンなのだが、すでに100台以上並んでいた。
 
600台以上参加することを考えれば良いポジションだろう。
 
 
 
あれ…私とムラキの自転車しかない…
 
 
 
一緒に来たはずのミヤモッチ氏、Daijyaman kk氏の自転車が見当たらない
 
 
 
 
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先頭に並んどるし!
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
聞けば「奇跡的に空いていた」らしい(笑)
 
 
 
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何はさておき、記念撮影。
レース本番はやはり、筆者はいつもの
土橋塾ジャージである。
 
 
 
 
いよいよスタート時間が迫って来た。
 
 
 
 
SDA王滝恒例のスタート前の安全祈願が始まった
 
 
参加選手の一人が代表として安全祈願を受ける
 
 
  
 
imgp3910
み…ミヤモッチ氏じゃないですか…
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
安全祈願の締めは参加者皆、御嶽山の方を向いて
二礼二拍手一礼。
 
 
 
ガヤついていた会場もこのときばかりは厳かで
一体感のある雰囲気となっていた。

 
 
 
 
安全祈願が終わると、いよいよスタートだ。
 
 
 
サングラスをかけようとヘルメットの穴に差していた
サングラスを取ろうとしたら…
 
 
ポリっ
 
 
サングラスのアームの付け根が折れた。
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
落ち着け、まだ完全には折れてない、修復するんだ。
 
 
スタート5分前。
 
 
直前に私は試されているようだ。
 
 
まさに、セルフディスカバリー・アドベンチャー
 
 
 
 
 
 
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近くに居た関係者の方にガムテープを借りて修復した。
 
 
スタート2分前。
 
 
 

 
 
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隣に並ぶムラキ。
なんかカッコ良く写ってんなぁ(笑)
 
 
 
 
 
  
 
スタート1分前。
 
 
 
 
 
 
ついに…
ついに私のセルフディスカバリーアドベンチャーが
始まる…

 
 
 
その3へつづく>>
 
 
 

自転車

セルフディスカバリー・アドベンチャー【3】

6月 3rd, 2010

<<その2はコチラ 
 
 
2010年3月
 
 
 
私は迷っていた。
 
 
私の愛車は
 
 
 
 
cube
CUBE STING SUPER HPC
 
 
カーボンフレームにリアサスペンションまで備える
ハイスペックのマウンテンバイク。
 
 
この王滝を視野に入れて、アルファロメオを売り飛ばしたお金で購入した(爆)
 
 
もちろん私レベルではなんの不満も無いし、王滝に挑戦するには
申し分ないバイクだ。
 
 
しかし、
 
 
「ディスクブレーキとフルサスは必須」と言われる王滝に挑戦するのに
ディスクブレーキとフルサスがついたバイクで行くというベタな感じ

なんとなくネタとして美味しくないのでは?と感じるようになっていた…
 
 
購入直後、ミヤモッチ氏が言った言葉も頭の片隅に引っかかっている
 
「フルサスいいですねぇ〜、でもちょっとネタとしては弱いんじゃ…」
 
軽い気持ちで冗談で言われたのかもしれないが、その一言が私の
体内に鉛の玉のように居座り続けていた。
 
 
私は決心した。
 
 
ハードテイル(リアサス無し)に買い替えよう。
 
 
 
さっそくCUBEをヤフオクに出品すると、すぐに東京の方から落札され無事に
送られていった…
 
 
この時から、私のセルフディスカバリー・アドベンチャーは始まっていた。
 
 
 
 
 
reaction
次に購入するバイクはCUBEのREACTIONというハードテイルに決めていた。
 
 
んがしかし、購入予定のChainreaction cycles(英国)では私に
適合するサイズが欠品中。
 
「いつ入荷するんだ?」と問い合わせてみると
「1ヶ月くらいで入荷するんじゃないかな」という返事が来た。
 
  
2010年4月
 
 
一向に入荷する気配が無い。
 
 
王滝まで2ヶ月を切っている。
 
私の中に少しずつ「焦り」が顔をのぞかせ始める。
 
 
もし間に合わなかったらどうする?
 
 
仕事が手につかない。ダメだ…こんなことじゃダメだ…
たかが自転車のことで仕事に支障をきたしてしまうくらい
悩むのか、俺は…?
 
 
まさに、セルフディスカバリー・アドベンチャー
 
 
 
 
仕方ないので、他の業者もネット検索して探してみる。
 
同じ英国のショップで取り扱っている所を見つけたので
問い合わせしてみる。
 
「在庫はある?日本まで送料いくら?」
  
返事が来た
 
「在庫あるよ」
 

おおっ!
 
 
「日本までの送料は¥50,000だ、よければ注文してね」
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
足元みやがって!!
 
 
いかんいかん、おちつけ俺。
 
 
 
もう一度Chainreaction cyclesに問い合わせを入れる。
 
「まだ入荷しないのか?」
 
CRC「まだ入荷しない、いつ入荷するかハッキリわからない」
 
 
だっだめだ!このままじゃ間に合わないかもしれない…
どうする…俺?
 
 
実はその時、
 
 
 
 
 
h1
私には、腹案がありました。
 
 
かなりツボにハマるメーカーがあり、日本に輸入代理店があったので問い合わせて
みるも「注文があったら本国に発注する」というスタンスでやる気なし(笑)
 
イタリアやイギリス、台湾などのショップにも問い合わせメールを出したが
返事すら帰って来なかった(笑)
 
 
 
しかし、その中でも
 
 
スイスのBellati Sportsというショップで見つけていたとあるメーカーのMTB。
  
 
もちろん、日本未導入モデル。
 
 
レース会場で同じモデルを見かけないというのが購入条件だった
私には最適だった。
 
 
 
しかし、納期が4-8weekと書いてあるため、間に合わない可能性がある。
 
 
 
私は思い切ってダメモトでメールを出してみた
 
 
「実は5月30日にレースにエントリーしてて、新しいバイクで走りたいんだけど
 間に合うかな?」

 
 
すると数時間で返信が来た
 
 
「メーカー(問屋?)に在庫があるから、今頼んでくれたら多分間に合うよ」
 
 
まるで福岡市内のショップに問い合わせているかの如き速さの対応(笑)
 
 
 
2010年5月6日、ゴールデンウィーク明けの早々に私は
 

ついカッとなって
 
「ポチっ」た
 
 
 
 
 
その4へつづく>> 
 
 
 

自転車