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新春!ウキウキバスツアー …後編

1月 14th, 2009

スタートから4時間が経過した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
09011317.jpg
ついに30km地点に到達。
 
ここの仮設トイレで用を足し、給水、ストレッチ。 
 
あと12kmだ…なんとか歩けるか?
 
 
 
と歩き出そうとしたその時!
 
 
私の視界の右側からスルスルと現れたのは…
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
09011318.jpg
選手収容バス
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
何でこのタイミングで現れるんだよ!!(笑)
  
  
プシュ〜!
  
 
絶妙なタイミングで、乗降口が開く。
 
 
 
乗るか?
  
乗るか?
  
乗るか?
 
乗るか?
 
乗るか?
 
乗るか?
 
乗るか?
 
乗るか?

 
 
もう乗るか!?乗っちゃうか?
 
 
 
 
その時!
 
今回のバスツアーでドライバーをしてくれているす〜さんから
前夜に言われた言葉が頭をよぎった…
 
  
 
  
 
 
リタイヤしたヤツに帰りのバスのシートは無い
 
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
くくくっ…
 
 
誰がリタイヤするか!この野郎!!早く行っちまえ、収容バス!!
 
 
 
 
 
その直後、
 
プシュ〜!
 
 
 
とドアが締まり、収容バスは静かにスタートして行った。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
あっ、ごめん!やっぱりちょっと待っt…
 
 
 
 
 
 
 
もう遅い。
 
 
 
 
胸の奥にモヤモヤと立ちこめる「後悔という名の黒い霧」を振り払うかの如く、私は再スタートした。
 
 
 
 
 
時間的にも距離的にも全くの未体験ゾーン。
 
 
 
まったく想定しない部分が痛くなってくる。
 
 
普段はまったく気にもならないランニングシューズのほんのちょっとしたシワや
出っ張りが痛みの原因となって私を襲いはじめた。
 
道端で止まってストレッチの他に靴を脱ぐという工程が増えた…
 
 
 
上り坂で、地元のオバちゃんが旗を振って励ましてくれる
 
 
「ホラ、がんばらんね?。旗振るのもキツかとよー」
  
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
 
500mが長い…
 
 
 
 
33km地点で、6時間のペースメークランナーに抜かれた… 
  
  
 
 
左脚はほとんど使えないので、左脚は「送るだけ」にして
右足メインで歩く。
 
 
腰から下で「在庫が残っている筋肉」を総動員して歩く。
 
 
「俺は何でこんな事やってんだ?」とは不思議と思わない。
 
ただ、膝痛とはいえ「マラソン大会」で歩いている自分に
対する不甲斐無さ
で情けない気持ちだった。
 
 
沿道のラジカセから音楽が流れてくる
 
  
「負けないで」(ZARD)
 
 
ベタ過ぎる!(爆)
 
 
 
しかし、こういう場面には合うねぇ〜
 
などと思いながら歩く。
 
 
本当に地元の方々の応援には感謝である。
 
 
 
 
 
午後2時を過ぎ、交通規制が解除となったため歩道に上げられる。 
 
 
 
あと5km。 
 
 
歩きだと1時間近くかかるだろう。長い…
 
 
 
 
 
 
 
指宿の市街地に入り、昨夜宿泊したホテルが見えてきた。
ゴールは近い。
 
 
ついに42.195kmのフィニッシュゲートが遠くに見えた!
 
 
長い戦いだった…これでやっと地面に座ることができる…
 
 
 
 
 
 
その時、後ろから怒鳴り声が聞こえた
 
 
「どかんか!邪魔やろうが!!」
 
 
そう怒鳴りながら私を追い越して行く、ゼッケン1●●●●番の男性。
 
 
私は一瞬、何が起こったのか解らなかった。
 
 
私の前に出た後もそのオッサンは、前に居る参加者に
「邪魔だ!どけ!」
と必要以上に怒鳴り散らし、罵りながらテクテクと走っている。
 
 
 
 
まったく最後の最後までネタには困らない(笑)
 
 
 
  
 
18,000人も参加者が居ればこういう残念なヤツがいても不思議は無いが、
 
このク●ジジィより後ろでゴールするわけにはいかない!
 
 
 
 
 
 
 
 
私はゆっくりと走り出した。 
 
 
 
 
左足は使えないので、前から後ろに送るだけ。
右足だけで地面を蹴って走る。
 
 
 
 
かなりヤバい、フィニッシュゲートまでもつのか?
 
 
 
 
  
まるでハリー・キャラハンに左太腿を差されたサソリ状態で走る(意味不明)
 
 
 
 
 
 
 
競技場に入る手前でそのジジィを追い越し、フィニッシュゲートをくぐった。
 
俺って大人げないなぁ?(爆)
 
 
 
 
完走の証、黄色いタオルと完走証を受け取る。
 
 
 
42.195km
 
 
今までの人生で最も長い6時間だった。
 
 
 
バスに戻って、私より遥か前に完走していた皆さんから
ねぎらいの言葉をいただく、ありがたい。
 
  
 
 
 
 
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そして、完走証の写真を嫁さんにメールで送る。
 
自転車を始める前まではひ弱極まりなかった私だけに(笑)、
今回のフルマラソンチャレンジに関してはかなり心配を
かけてしまっていた。
 
 
 
それから、今回初フルマラソンにもかかわらず私より1時間以上も
早くゴールしたS松さんをはじめ、バスツアーでご一緒いただいた
皆さんにはご心配をおかけした上、長い時間お待たせしてしまい
非常に申し訳なかった。
 
 
 
さて、一息ついたところでメイン会場で参加者に配られる
うどんやおにぎり、ぜんざいやさつまいもを貰いに行く。 
 
 
 
もちろん歩いて行くのだが、その歩き方はまさに
 
 
 
  
 
 
09011325.jpg
ロボコップ(笑)
 
 
 
 
その後は前夜宿泊した指宿シーサイドホテルで温泉に入らせてもらった。
 
 
 
 
 
 
 
09011326.jpg
温泉へ向う階段の上り降りはまさに
「油切れのロボコップ」(爆)

写真提供: jaiko
 
 
 
 
 
 
 
 
温泉からあがってアイスを食べたら、福岡への帰路につく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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帰りの九州自動車道「桜島サービスエリア」では、
私を含むお客さんの半分がロボコップだった(笑)
 
 
 
 
 
 
 
翌日…
 
 
 
 
 
目が覚めて、起き上がろうとしたが、起き上がれない。
 
 
 
 
 
 
不慣れなアムロ・レイがマニュアルを見ながら操作するガンダムのような
ぎこちなさでなんとか立ち上がるが、歩き方はやっぱりロボコップ
  
 
時間が経つにつれて新たな場所が筋肉痛になってくる(笑)
 
 
 
 
翌々日…
 
 
 
まだ筋肉痛は全開。
やっぱり相変わらずのロボコップ状態。
脚のあらゆるところが筋肉痛。
 
 
 
  
 
 
 
3日後。
なんとかT-800型ターミネーターくらい動けるようになったが、
やっぱり筋肉痛は全開。
 
ここ3日間、頭の中ではロボコップのテーマソングがヘヴィローテーション(笑) 
 
 
 
まさに生涯最強の筋肉痛
 
  
  
 
 
 
結論。
練習不足でのフルマラソンアタックはかえって健康に悪いので止めましょう(爆)
 
 
 
 
 
 
 
え?
「来年はどうするんだ?」
 
ですって?
 
 
 
 
 
 
 
 
  
今度は練習して5時間切りじゃぁ!!
 
 
 
 
 
 
懲りてません(爆)
 
 
  
 
大会関係者の皆様、指宿市民の皆様、ありがとうございました!
 
 
 
 
 
 
42.195km走っただけで誰でもカンタンに痩せられるフルマラソン、アナタも是非!!
 
 
 
コレを完走すればアナタも
 
 
 
 
 
 
2009.jpg
 
 
 
 
 
 
皆様、2009年もよろしく!
 
 
 
 
 
 
おしまい。
 
 
 
 
 

その他

  1. lipper
    1月 14th, 2009 at 17:49 | #1

    先ずは完走めでとうございます!
    たぶん、
    GAAPで130km走ったら
    おなじめに会う気がします。
    大変参考になりました。
    練習してぇ〜、

  2. ぶー
    1月 14th, 2009 at 20:12 | #2

    不本意ながら・・・
    ちょっと・・・
    感動しました!(爆)

  3. ナイトライダー
    1月 15th, 2009 at 11:59 | #3

    >lipperさん
     ありがとうございます!
     確かにGAAPで130kmだったら同じ経験が
     できるかもしれません(笑)
     しかし、あまりお勧めはしませんから
     練習してください(爆)
    >ぶーさん
     感動しましたか?
     そうですか!
     来年に向けて練習を開始して下さい。
     

  4. 1月 24th, 2009 at 20:01 | #4

    やっぱり走られたんですね!。
    わたしは不覚にも元旦通勤途中にバイクで自己転倒してしまい、右足を怪我してしまいました(踵の打撲ですが・・・)。
    当日歩くことは出来るのですが、
    フルとなるとさすがに・・・、今後の事を考えて安全策をとってしまいました。
    おかげで鹿児島観光が出来ました(^^;。
    来年は必ず走ります!(仕事が入らなければ!)。

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