俺の夏2013 その1
2013年7月21日 日曜日。
AM4:35
スズキ・ジムニー(JB23)を降りた私は
えびの高原ピクニック広場へ徒歩で向かった。
夜明け前、霧に包まれたその場所は明るくライトアップされ幻想的な雰囲気だ。
数百人の人が居り、熱気に包まれている。
私が足を踏み入れたのは
霧島・えびの高原エクストリームトレイル
のスタート地点だった。
いわゆるトレイルランニングのレースで、過去に一度しか出場したことの無い私は激しいアウェー感を感じていた。
スタート位置に並ぶ前に行われる装備品チェック。
細かいチェックではなく、携行義務となっている水1.5リッターを持っているか?というチェックである。
途中、給水所は設けられているものの、その間のコースプロフィールを考慮した結果、1.5リッターの水は持っておいた方が良いだろうという主催者の判断である。
一体、どんなところを走らされるのか?
不安を抱きつつも、同じく参加者であるmcfm氏やヒラタ氏、
出場するなんて一言も言わず、当日突然現れたスズキ氏(笑)
といった友人達と談笑しながらその時を待つ。
そしてAM5時。
ノリの良いMCのカウントダウンが「ゼロ」を告げ、第一回 霧島・えびの高原エクストリームトレイルはスタートした。
*****3ヶ月前
京都マラソンでとりあえずサブフォーを達成し、次の目標も無く何もしない日々を送っていた私の元にfacebook経由でとある大会の情報が流れて来た。
「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」
↑この写真にヤラれた。
そして「第一回大会」にもヤラれた(爆)
そしてそして「エクストリームトレイル」という名前にも…
エクストリームですよ!
ヌーノ・ベッテンコートですよ!!(???)
それはさておき、この素晴らし(そうな)い景色を見ながらトレランなんてなかなかいいんじゃないか?ということで、エントリーすることにした。
エントリー開始日を迎えたその日、トレイルランナーであり高校の同級生であるsoくんから電話がかかって来た。
「エクストリームトレイル出ると?」
と聞かれたので、私は答えた
「うん、出ようと思っとるけど、ショートかロングかで迷ってる」
soくんはいつもように…まるでケンシロウの兄、トキのような冷静かつ穏やかな口調でこう言った…
「そこは迷うところじゃない…」
がはぁっ!(吐血)
ショートコースは30km
ロングコースは60km(!)
42.195kmが最長の私にとって60kmは未知の距離。
しかもトレイルランニングはマラソンより1.5〜2倍の時間がかかるという…
30kmのショートコースでもフルマラソン以上の時間がかかるだろう。
だが、「人生はネタ」を標榜する私にとって60kmコースがある大会で30kmコースという選択肢は最初から無かったのだ。
覚悟を決めてエントリー手続きを済ませてエントリーフィーを振り込んだ。
数日後、詳細なコースプロフィールが発表された。
ロングコースの獲得標高3,882m
富士山より高い…
がはぁっ!(吐血)
後悔しても、もう遅い…。
一度振り込んだエントリーフィーは、もう戻ってくることはないのだ。
その2に続く>>