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自転車バカ達の夏フェス・・・・【その2】

8月 2nd, 2007

←【その1】はコチラ
 
 
 
 
 
2007年7月29日午前9時。
 
「サイクルマラソン・阿蘇望」スタート。
 
 
 
 
このクレイジーイベントの参加者数は
 

800人!!(爆)

  
 
 
 
スタート直後の混乱を避けるため、申し込み順50人ずつに
 
区切ってのスタートとなる。
 
 
 
 
師匠が張り切って申し込んでくれた甲斐あって、
 
第一集団でスタートすることができた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_01.JPG
 
スタート直後はパレードラン
 
周囲の人と雑談しつつ、和やかに走る。
 
 
 
 
 
 
 
 
緩やかな坂を上り、国道325号線を横切ると
 
いよいよお待ちかね・・・・
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
↑イメージです・笑
 
 
 
 
 
 
こういうサイクリングイベントは天草以来2回目と
 
慣れていない私は、つい周囲にペースを合わせてしまい
 
心拍数はいきなりの175拍(爆)
 
 
 
体力を温存するため、ウォーミングアップランすら
 
していなかったのが裏目に出た。
 
 
 
 
 
早くも噴出す汗。
 
 
 

給水だ。


 
 
 
 
ボトルを取って、水を飲む。
 
 
 
 
 
 
 

ぬ・・ヌルイ!!!!

 
 
 
 
 
 
 
 
さっきまでカチンコチンに凍っていたのに!!
 
 
 
これが阿蘇望の恐ろしさなのか・・・
 
 
 
 
 
 
序盤の広域農道も後半にさしかかると根子岳が正面に見えてくる。
 
 
 
 
 
 
07asobo_02.jpg
 
微妙な上り坂にアタックチャンスしている筆者(赤ジャージ)
 
 
 
 
 
 
 
水だけでなく、梅干で塩分も補給しながら最初の最高高度である
 
「大戸の口」に到着。
 
箱石峠に向けて下り基調を走る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_03.JPG
 
牛の視線もやや呆れ気味(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
箱石峠に到着した。
 
 
実は、先日の大雨で箱石峠からの下りが道路陥没で通行止め
 
となり、今回は代替コースを走ることとなったのである。
 
 
 
 
 
 
map1.jpg
 
黄色い線が元々のコースなのだが、通行止めを受けて
 
ブルーの線の代替コースが採用された(1周してスタート地点に戻る)
 
 
 
 
 
この代替コースの高度は
 
 
 
 
course2.jpg
 
図の赤ライン部分
 
 
草千里がなくなったのはちょっと残念ではあるが、
 
上る標高差でいえばハッキリ言って楽勝。 
 
10kmほど距離が長くなってはいるが、
 
上り坂じゃないならさほど問題ないだろう。
 
 
 
 
 
代替コースに入った。
 
読みどおり、結構楽そうな感じだった・・・ 
 
 

序盤だけは。

 
 
 
 
先に待ち受けていたのは強烈なアップダウン
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_04.JPG
 
下っては上り、下っては上る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_05.JPG
 

空しか見えねェ!!

 
 
 
 
 
 
 
 
地味?に体力が奪われていく・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スタートして45km。
 
 

足に力が入らなくなってきた。

 
 
 
 
え、なんで? もう?
 
 
 
 
自分の身体に何が起こっているのか?自分の身体に聞いてみる。
 
 
 

猛烈に腹が減っていた

(笑)
  
 
 
 
 
 
 
 
これはイカン!こういう時にはコレだ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
youkan.jpg
 

ねりようかーん!

 
 
 
 
こういう場合に備えて、ジャージのポケットには
 
練り羊羹とSOYJOYを2本ずつ装備していたのである。
 
 
 
 
食べて数分後、なんとか復活してきた。
 
 
 
すると今度は・・・・
 
 
 
 
水が無い!
 
 
 
 
 
歯につまったSOYJOYのカスが取れないじゃないか!(爆)
 
 
 
 
 
 
コースが変更になったため、エイド(補給所)が
 
50kmもの間設けられていなかったため、私の
 
ボトルからは水が無くなってしまった。
 
 
 
 
まだ昼食会場(スタート地点と同じ)には20km近くあるので、
 
やむを得ず一旦停まって自販機で水を購入し、再スタート。
 
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_06.JPG
  
コースの要所にはこういう標識や注意の看板が立っている。
 
熊本サイクリング協会の方々の労力は大変なものであろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
07asobo_08.JPG
  
午後12時33分、昼食会場へ到着。
 
走行距離:81km 所要時間:3時間30分

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
lunch.jpg
 
昼食は久木野名物の蕎麦とおにぎり。
 
もちろん蕎麦はアツアツ(笑)
 
 
 
 
 
 
この写真は提供していただいたものであり、
 
煉り羊羹とSOYJOYを食べていた私は、あまりお腹が
 
空いていなかったので蕎麦しか食べなかった。
 
 
汁物だけにツルツルっと美味しく頂いた。
 
 
 
 
 
 
 
塩でジャリジャリの顔を洗って、一息つく私を
 
阿蘇望の試練が襲う・・・
 
 
 
 
この昼食会場
 
 
 
スタート地点 兼 昼食会場 兼 ゴール地点
 
 
 
であり、このまま走るのを止めても全然問題ない
 
のである。
 
 
 
そこにあるテントに行って、
 
 

「もう帰りまーす」

 
 
と申告すれば、あとは温泉にでも入ってソフトクリームだ。
 
 
 
 
 
自転車を置いている広場への階段で、両足の太腿がプルプル
 
していることに気付いた・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どうする?俺。
 
 
 
 
 
 
・次回予告!・・・・・・・・・・・・・・・・
 
どうする?ナイトライダー!
灼熱、枯渇、疲労。
リタイヤして食堂のテレビで
アタック25鑑賞か?
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
【その3】へ続く→
 
 
 
 
  

自転車

自転車バカ達の夏フェス・・・・【その1】

8月 1st, 2007

夏本番・・・
 
 
 
音楽ファンの方々にとっては
 
野外でコンサートを行う「夏フェス」
 
楽しみにされている方も多いであろう。
 
 
 
 
自転車を趣味にしている人々にとっての「夏フェス」がある。
 
 
 
 

「サイクルマラソン・阿蘇望」

 
 
 
「さいくるまらそん・あそぼう」とはなんともシャレの効いた
 
ネーミングで、楽しそうなイメージを受ける。
 
 
 
 
しかしながら、このイベント
 
 

過酷さでは日本トップクラス

 
 
と言われているイベントなのである。
 
 
 
 
阿蘇の峠を4つも越えて120km走ろう
 
という・・・しかも真夏に(笑)
 
エクストリームにクレイジーなイベント。
 
 
 
 
 
 
コース図の他に、高度表も公開されている。
course.jpg
(C)熊本サイクリング協会
 
 
ありえない(爆)こんなのに一体誰が出るんだ?と。
 
 
 
 
 
 
 
 
5月の連休明け、師匠からメールが来た。
 
 
 

「阿蘇望申し込んどきました」

 
 
 
は?
 
 
すぐさま師匠に電話した。
 
 
私「まだ自転車始めて一年も経ってないし、阿蘇は厳しいっすよ」
 
 
という私に師匠は一言・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
blog0521.jpg
 
 
 
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
↑イメージです・笑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2ヵ月後・・・
 
 
 
 
 
 
 
7月も下旬にさしかかり、いよいよ大会間近となった頃
 
自転車を購入したお店に遊びに行った私は、
 
店長のI田氏と雑談をしていた。
 
 
 
 
 
梅雨も明け、週間天気には晴れマークが並んでいる状況を見て
 
 
私が「今度の阿蘇望、暑くなりそうですねぇ?」と言うと、
 
 
店長・I田氏はサイクリストらしい日焼けした顔で爽やかに微笑みつつ一言
 
 
「曇りとか小雨で涼しいのは楽で良いんですけど、
 晴れて暑くないと阿蘇望らしくないんですよねー

 
 
 
 
なんてこと言うんだ!この人は(爆)
 
 
 
 
 
 
  
 
  
大会2日前、ネットで週間天気予報を見る。
 
 
weather.jpg
 
 

予想最高気温35度(焼)

 
 
 
 
 
た・・多野・・・・楽しくなりそうだ・・・・・ぜ。
 
 
 
 
 
 
 
 
大会当日、自転車を積み込んだわが愛車の
 
外気温計は
 
 
 
meter.jpg
 
28度。
 
まだ午前5時46分なんですがね・・・
 
 
 
はは・・・はははは・・・(壊)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
celem2.JPG
 
会場には早くも多くの自転車バk・・いや、サイクリスト達が
 
集まりつつあった。
 
 
 
 
 
 
 
 
私の自転車は完全装備。
 
galileo.JPG
 
サドル下バッグにはパンク修理キットなどの備品。
 
トップチューブには梅干や塩をいれたバッグ。
 
給水用のボトルは完璧に凍らせて2本搭載。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
helmet.JPG
 
受付を済ませて、ゼッケンをヘルメットに貼る。
 
 
 
 
 
開会式が始まった。
  
 
 
 
 
celem.JPG
 
参議院選挙のため、来賓は無し(爆)
 
遠来賞などの表彰が行われていたが、今回の遠来賞は
 
なんと山形県!!!
 
全国的なイベントであるということが伺える。
 
 
コース走行上の注意などが厳しく行われた。
 
 
 
 
あくまで公道上で行われていることを忘れないよう、
 
阿蘇の道を楽しく走るサイクリングイベントである
 
 
ということを重ねて念を押された。
 
 
 
 
 
 
 
果たして、私は「楽しく」走れるのか?(爆)
 
 
 
 
 
2007年7月29日午前9時、サイクルマラソン阿蘇望。スタート。
 
 
 
 
 
 
 
 
・次回予告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
容赦なく照りつける真夏の太陽と
襲いかかる激坂に
ナイトライダーの策はすべて
無残に打ち砕かれる!
生き残る策はあるのか?
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
【その2】に続く→ 
 
 
 
 
 

自転車

ヒルクライム。その深遠な世界

7月 18th, 2007

今回はクロマニヨンさん風の題名で(笑)
 
 
 
昨年からスポーツとしての自転車を始めたことは
 
すでに書きましたが・・・
 
 
天草145kmを完走した後も、休日に時間が
有れば自転車に乗っています。
 
 
 
さて、自転車を始めてから知った分野に
 

ヒルクライム

  
というものがあります。
 
 
 
その名の通り、
 

自転車で坂を上る。

 
 
 
 
単純極まりないのですが、これがまた競技(?)人口が多いのです。
 
上りのタイムを計ったりする競技から、サイクリング系のイベントまで
全国では無数のヒルクライムイベントが開催されています。
 
 
 
 
 
book1.jpg
こんな本まで書店で売られています
 
 
 
ハッキリ言って「キツいだけ」なんですが(爆)、何故こんなに
ハマる人が多いのでしょうか?
 
 
 
 
実際にやってみると・・・ホントにキツいです(笑)
 
 
 
先日もちょっと練習に行ったのですが、最初の緩い坂は
 
良いのですが、次第に傾斜が急になってくると・・・
 
 
 
 
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
↑イメージです・笑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
070718.JPG
スポークが写真に写る程の低速(ナサケナイ)
 
右側に見える家の塀を見ていただければ傾斜角が
 
お解りいただけるかと思います。
 
 
 
 
 
 
 
しかもゴール地点である山頂は右頭上
 
 

頭上ですよ、頭上。

 
 
 
 
ふと、路肩に目を移すと・・・
 
 
 
 
 
0707185.jpg
  
ご丁寧に傾斜角まで表示されていたりします。
 
 
 
 
 
 
 
0707183.jpg
  
鼻歌歌ったりしてますが・・・この野郎。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
0707184.JPG
  
すこしずつ前に進むにつれて鬱蒼としてきます。
 
 
 
 

「ガサガサっ!」

 
と周囲の草が音を立てても、気にする余裕すらありません(笑)
 
 
 
この自然との一体感(激誤)
 
 
 
セミや鳥のさえずりに加えて、
 
チリチリというチェーンがタイヤを回す音と、
 
「ゼェゼェ・・・」という自分の呼吸音しか
 
聴こえないこの空間。
 
 
この自然との一体感(違うって)
 
 
 
あ、聴こえるのがもう一つ。
 
 
 

「あーきぢー、頂上まだや・・・」

 
 
 
という私の弱音(爆)
 
 
 
 
 
こんなときに頭の中を流れる脳内ソング
 
 
なぜか
 
 
 
ABBAの「DANCING QUEEN」
 
 
だったりするのが不思議でたまりません。
※普段は全然聴きません。
 
 
 
 
 
 
つらい・・・キツい・・・・
 
 
歌でも歌って気を紛らわすか・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
scorpio.jpg

漕ーげ漕ーげ、漕ーげよ、ボート漕ーげよー!

 
 
 
 
ママの所に帰りたいよー(謎)
 
 
 
 
 
 
 
 
いかん、壊れてきた・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
ボトルの中の水も残り少なく、ぬるーくなってしまっている。
 
 
自転車のフレームに汗が滴り落ちる・・・喉が渇いた・・・
 
 
頂上に着いたら、
 
 
 
 
 

水を頭からかぶってやるぜ!

 
 
 

冷えたアク●リアスをガブ飲みしてやるぜ!


 
 
 
とか
 
 
晩御飯は焼肉をたらふく食べてやるぜ!
 
 
 
などといったしょうもない目先の目標を立てて、
 
止まらないようにペダルを回し続けます。
 
 
 
 
 
 
そして・・・
 
 
 
頂上到着ーーーーーーーーーっ!
 
 
 
 
0707182.JPG
 
霞んでいたのがちょっと残念。
肉眼ではもっと眺めは良かったですけどね。
 
 
 
 
ガクガクになった足で頂上にある神社に参拝。
 
帰り道の安全を祈願します。
 
 
 
 
 
山頂ならではの冷たく心地よい風。を感じながら
 
さっきまで走っていた道を眼下に見下ろす。
 
 
 
別に義務じゃないので、適当に言い訳作って途中で引き返すこともできた。
 
途中で引き返しても、家に帰ってから
 
「山に上ってきたけど、メチャメチャきつかったよー」
 
 
とか言っても誰も見てないので、バレることもありません。
 
 
 
しかし、残念ながら自分を騙すことはできません。
 
そんな弱音を吐く自分に打ち勝って坂を上り切った者だけが
味わえる達成感。 
 
 
 
 
この達成感を味わうために皆ヒルクライムをやっているんだと確信。
  
 
 
自転車で上って来ると、登山客からちょっとした
ヒーロー扱い
されたりもありますが(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
ヒルクライムという深遠な世界。
 
 
 
 
あなたも・・・・
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
aqu.JPG
この醍醐味を味わってみませんか?
 
 
 
 
 
 
 

 

自転車