車界学

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開会式が終わり、綾南中学校のスタート地点に
　
整列した参加者達の中に私も居た。
　
　
　
　
　
　

　
参加者がメチャメチャ多い。
　
配られたプログラムによると、
　
このクレイジー極まりないイベントに参加する
　
人々の人数は・・・
　
９３０人！！（全クラス合計）
どうかしてる。
そして、
午前8時50分
「スタートはじめ！」
というペダルを踏み外しそうになる号令で
天草サイクルマラソンはスタートした。
先頭は熊本の全国的な自転車強豪校である
千原台高校の部員達が引いている。
警察から指導が入ったとのことで、最初は先頭追い越し禁止で
30km/hちょい過ぎくらいのスピードだったため、なんとか付いて行ける。
１列目からスタートしたこともあり、まだ先頭グループは
視界の中。
　
　
初出場の私が１列目からスタートできたのは、
　
申し込みが早かったから　
　
である（笑）
　
　
　
海沿いの道に出て、一直線に並んで走るロードレーサー。

うーん、美しい・・・
沿道では地元の方々が声援を送ってくれている。
　
ありがたいことであるし、なかなか気分が良いものである。
　
　
　
はじめは手を挙げて応えていたが、徐々にそれどころでは
　
なくなった。
　
　
　
海沿いの快走路を気持ちよく走る序盤戦も終わった。
　
　
そして、
　
　
１車線の道幅の狭い道路に入った時、
　
私の前後から怒声が聞こえてきた！
　
　
　
「ゴラァ?！」
（↑こう聞こえた）
ちょっとビビる私（弱）、冷静に周囲の状況を見てみる、
その大声は狭い道でのクルマの接近を伝える声だったのである。
前からクルマが来たら後ろのライダーへ、
後ろからクルマが来たら前のライダーへ向かって
「クルマー！！（が来た）」
叫ぶのである。
他人を蹴落とすレースではない、何か連帯感のようなものを
感じ、その集団の一員として私も叫んだ。
***
懸命に前について走っていた私、結構距離も稼いだだろうと
距離計に目を落とすと
「３０ｋｍ」
まだたった３０ｋｍしか走ってないのか？
残り１００ｋｍ以上・・・先は長い。
牛深に入った。
天気予報でよく出てくる地名。
初めて来たのがまさか自転車で、とは・・・（笑）
市街地なので信号にも引っかかり始め、集団は完全に
バラけてしまった。
向かい風に遭いながらハイヤ大橋にさしかかる

牛深の名所なのだが、それどころではない。
ちょうど同じようなペースの人の
後ろに着いて風除けになってもらい、ちょっと楽をさせてもらいながらも
その後は一人旅状態で淡々と距離を稼ぐ。
　
　
　
７０ｋｍ地点あたりで、友人Sと合流しランデブー走行。
　
　
　
この友人Ｓ、私が必死にペダルを漕いでいる後ろで、かかってきた
　
電話に出て（ハンズフリー）、
　
　
「今、天草で自転車のイベントに出とる」
　
　
などと、普通に会話している（笑）
　
　
「普通じゃねぇ・・・」
　
　
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９０ｋｍあたりの地点が昼食ポイントになっており、
　
尻や腰も痛くなっていたので、昼食休憩。
　
　
　
　
　
　

　
こういう自転車にはスタンドが無いので、地面に倒しておく。
　
放置自転車一時保管所かの如く１００万円以上の
高級自転車が地面にゴロゴロ（爆）
昼食は豚汁とおにぎり（梅干つき）が振る舞われた
激ウマ。
これがスポーツイベントの醍醐味だよなぁ・・・
　
参加してよかったなぁ・・・・などと
思いつつ、一緒に参加していた友人Ｓと呑気に談笑していた。
もちろんこの時の私は、これから襲ってくる試練のことなど知る由もなかった・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
続く。
　
　
　
　
　
　
　
**　次回予告！　**************************************
　
完走？棄権？
　
感動の最終回！ナイトライダー、天草に散る！？
　
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お楽しみに。
　
　
　
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