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俺の夏2013 その4

8月 7th, 2013
俺の夏2013 その4 はコメントを受け付けていません

<<その3はコチラ
 
 
 
ハイドレーションにはまだ水が1リッター近く残っていたので、
頭から水を被ったのみで関門を通過した。
 
 
関門を通過したらすぐ上り返しが始まる。
 
 

これから進む道を見上げると、そこには果てしなく伸びる「男坂」を思わせる
空に向かって一直線に伸びる木の階段…
 
 
いよいよやって来た、ここからショータイムの始まりだ。
 
 
 
attack34
アタックチャぁ〜ンス!
 
 
 
ククク…
 
 
この時の為に、私は階段トレーニングをしてきたのだよ…
 
 
だが、私の階段トレーニングは
 
 
25km走った後に行ったことはない
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
後で知ったが、これは廃線になった鉄道で使われていた枕木を使った階段で
「日本一の枕木階段」というらしい。

高木さん(※)…やってくれるぜ
 
※主催者
 
 

kirishima13
当然ながら歩きですこしずつ上って行く。
600段弱なので大した事は無い筈だが…
 
 
kirishima12
頂上付近になると眺望も良くなってくるが、振り返らないと見えない(笑)
 
 
枕木階段を上りきると、すぐさまトレイルに入る。
 
 
 
  
  
attack34
アタックチャぁ〜ンス!
 
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
トレイルというか…普通に登山道だ。
 
 
longcourse2
紫色の★マークがさっきのエイド。
え〜っと、ほぼ垂直???
 
 
頂上まで1kmちょっとと言われたが相当に時間がかかっている。
 
 
この当たりまで来ると、かなりバラけてきて前後にランナーが居ないという時間帯もしばしば。
 
木に結びつけてあるピンクのリボンを目印に前に(上に?)進む…
 
 
頂上だと言われた場所(眺望は微妙)を過ぎたらすぐにトレイルの下りに入る。
 
 
このあたりでmcfm氏と再び合流。
 
 
山道を走るのがはじめてというmcfm氏は下りで苦戦しているようで、ここで先行させてもらう。
 
 
ちょっと下るとすぐに上り返しが始まる、
 
 
longcourse2
標高図を見るとこんな感じで上ったり下ったりを繰り返す。
 
  
 
kirishima11
その間、ほとんど森の中を走っているため、眺望はなくヒグラシが合唱する中を進む。
 
 
 
先ほどから私とほぼ同じペースで前を走る二人組。
 
 
Gさん(男性)とKさん(女性)のコンビは私の前を私が一人で走るより少しだけ速いペースで走ってくれる。
 
 
一人だと歩き続けそうなちょっとした平地でもランを入れてくるため、私も釣られて走る。
 
 
 
結果的に引っ張られる形でペースが上がった。
 
 
そのうち前後で雑談するようになり、トレラン歴とかどっから来たといった話題で前後で会話しながら走る。
 
森の中から出て、一般の方がキャンプしているキャンプ場に出た。
 
 
「おおっ!そろそろ第二チェックポイントか?」
 
 
と喜んだがさにあらず、そこからまたしても
 
 
attack34
アタックチャぁ〜ンス!
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
もう…ちょっと…いい加減…キツいっすよ…高木さん…
 
 
 
途中で超ハイテンションなハイカーの方々とハイタッチしながら、
 
「泡が凍った生ビールの話」
 
とかしながら登山道を上り続ける。
 
泡が凍った生ビールを一気に飲んでむせることを想像しながら
ハイドレーションから供給される
 
 
自分の体温で煮えたポカリスエット
 
 
を流し込みながら…
 
 
kirishima10
頂上に到着、Kさんもかなり疲れているようだ。
 
 
頂上はそんなに広くなく、下からランナーが上って来たので私一人先に出発。
 
 
険しい下りを下り、なんでもないトレイルを走っていると…
 
 
木の根っこ(か何か)に脚をひっかけて、思い切りコケた。
 
普段では脚をひっかけても「つまずいた」程度で済むが…
 

 
この時はもう、リカバリーの脚を前に出す事もできず…
 
 
 
 
 
 
 
kirishima2013
 
ズシャぁっ…
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
フッ…今が夜なら俺にも死兆星が見えているのかもしれないな…
 
 
 
 
などとカッコつける暇もなく(後ろから来るランナーに見られる!)急いで立ち上がり、再び走り出す。
 
 
しかし、すっかり消極的になってしまった私は下りでペースが全然上がらず。
 
 
すぐにGさんKさんコンビに追いつかれ、先に行ってもらう。
 
 
そしてまたしても前を引いてもらって走る。
 
 
山を下って来ると、ついに…第二エイドに到着。
 
 
やっと着いた35km地点。
 
 
スタート地点のえびの高原ピクニック村だ。
 
 
スタート地点で休憩して走り出すのは決断力が要る。
 
 
すぐ200m先に俺のジムニーが駐車してあるのだ。
 
 
 
 
通過チェックを受けて、ハイドレーションに水を補給しつつ、ゴールゲートに向かってラストスパートするショートコースのランナーを横目で見ながら
 
「このままジムニーに乗って…」
 
と考えていたら
 
 
Kさんから「じゃぁ、行きましょうか!」と元気よく促されてバックパックを背負う。
 
 
 
おかげで余計な葛藤をせずに済んだ…
 
 
残りの距離は約25km。
 
 
未体験ゾーンへ向けて出発だ。
 
 
その5に続く>>

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俺の夏2013 その3

8月 7th, 2013
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<<その2はコチラ
 
 
 
2013年7月21日(日)AM5:00
 
第一回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル
 
がスタートした。
 
 
そう、俺の夏が始まったのだ。
 
 
 
まだ夜明け前のえびの高原をスタートして、県道1号線を下る。
 
県警まで出動して、道路を片側通行にしている。
 
アスファルトを下っている間にもマラソン等での顔見知りと出会い、一言二言会話を交わしながら走る。
 
まだまだ残りの距離は58kmくらいだろうか?(笑)
 
まぁ、まだ夜も明けきっていないし、ぼちぼち楽しもう。
 
 
ほどなくして舗装路からトレイルに入るのだが、入り口で高木氏(大会主催者)と会ったので
 
「この道、舗装してないじゃないっすか〜!(笑)」
 
などと軽口を叩きつつトレイルへ…
 
 
完全に夜が明けていないこともあり、森の中は暗く路面がよく見えない。
 
しかも石がゴロゴロしている…
 
何度か滑りつつ進むと、足首を捻挫して動けないランナーが…
 
まだ先は長い、気を引き締める。
 
 
トレイルを下ると舗装路に出た。
 
この辺りでmcfm氏と合流し、しばらく一緒に走る。
 
硫黄の匂いがする、霧島温泉近くまで降りてきたようだ。
 
ここからはダブルトラック(クルマが走れる程の広い未舗装路)を上り返す。
 
 
  
 
kirishima17
先は長い、登り坂で少しでもキツイと思ったら迷わず歩く。
周囲につられないよう自分に言い聞かせた。 
 
緩い上りだったが、mcfm氏は先に走って行ってしまう。
 
いやいや、無理してついて行ってはいけない…
 
それにしてもmcfm氏は1ヶ月前にロングのトライアスロンを完走し、1週間前にはショートのトライアスロンにも
出場していたのだが…タフやねー(笑)
 
 
 
このあたりでキャップの後ろからポニーテール的に束ねた髪を揺らしながら走る後ろ姿が
萌え〜(爆)な女性と前後しながら走るようになる。
 
その見覚えのあるチーム名の入ったTシャツを着て走るU子ちゃんはやはり知り合いの知り合い
だったりして、気晴らしに雑談などして先に進んだ。
 
お腹の調子がイマイチと言うU子ちゃん、「昨日呑み過ぎて…」だそうで…
 
大会前日は酒を呑まない(呑めない)私とは肝っ玉の据わり方が違うのだ。
 
 
kirishima16
振り返ってカメラを向けるとポーズをとってくれたりして、余裕すら感じる。
 
お腹の調子がイマイチでペースが上がらないのか、次第に私が先行して行った。
 
 
どのくらい登り続けただろうか…?
 
 
ようやくピークを過ぎたようで、下りが始まる。
 
 
しかもアスファルトの下りだ。
 
 
 
 
longcourse2
これがまた、長い…
 
8kmで標高-500mくらいだろうか…
 
 
下りはある程度のペースで走らないと逆にキツイので、ペースを維持するのが大変だ。
 
 
 
 
 
 
何キロ下っただろうか…?
 
 
 
 
 
いい加減イヤになりペースダウンしてしまい、歩きに近いペースとなってしまう。
 
 
ランナーが次々を追い越して行く…するとその時
 
私を、先ほどのU子ちゃんが軽快に追い越して行った。
 
 
キャップの後ろからポニーテールの髪を揺らしながら走るその後ろ姿を見た瞬間!
 
 
 
 
kyoto24
補助パワー始動!(うわなにをするーきさまらー)
 
 
ポニーテールに引っ張られるようにペースが上がる。
彼女は下りを軽快に(ガンガン)走って行くので、釣られて私もペースがどんどん上がった。
 
ペースを落とした際に私を抜いていったランナーをどんどん抜き返す。
 
おそらく「ペースが安定しないウゼェ奴」と思われただろう(爆)
 
 
ようやく長い下りも終わり、上り返しが始まる。
 
 
kirishima15
美術館のオブジェを横目に見つつ登り続けると
 
 
kirishima14
第一関門「栗野岳レクレーション村」のエイドに到着。
 
 
頭から水をかけてもらって心臓が止まりそうになりながら、通過した。
 
 
距離は25.6km。半分も走っていないが、まだまだ体の各部には不具合無し、体力も余裕があった。
 
 
しかし…エクストリームなトレランはここからが本番だった…
 
 
その4につづく>>
 
 

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俺の夏2013 その2

8月 7th, 2013
俺の夏2013 その2 はコメントを受け付けていません

<<その1はコチラ

霧島・えびの高原エクストリームトレイルにエントリーしてしまった私は、再び走り始めた。
 
いつものように夜中に大牟田市内を回るというトレーニングだ。
 
 
1ヶ月走っていなかったが、比較的すぐに元のように走れるようになり、なかなか順調だと思っていたところ…
 
 
「やはりトレランなんだから山道を走ってみないとネ!」
 
と張り切って地元の三池山(388m)にアタック!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
平地を走れても山を上るとなると話はまったく違ってくる。
 
脚が全然上がらない…
 
 
ランニングでは使わない部位の筋肉が激しく疲労している…
 
 
マズい、これはマズい。
 
 
ちゃんとトレランに対応したトレーニングをしなければ。
 
 
と思っている時、例のsoくんから連絡が入った
 
 
「石段トレーニングに行こう」
 
 
kirishima28
熊本県の美里町にある「日本一の石段」3,333段。
 
ここで、登りに必要な筋肉をトレーニングをしようというものである。
 
 
 
全く気が向かなかったが(爆)、やっておかねば当日に後悔しそうなので渋々参加した。
 
 
しかも、土曜日の夜中23時に出発して現地に到着し、階段を登り始めたのが深夜0時45分。
 
 
日曜日の早朝までには戻り、家族との時間を犠牲にしないというタイムスケジュールというわけだ。
 
 
 
あたりは真っ暗、もちろん我々以外に石段を上っている人はおらず、居るのは鹿かイノシシくらいだろう…

あ、階段の途中で15cmくらいのムカデは見たな…
 
 
 
kirishima29
もはやクワガタ獲りのおじさんにしか見えないが、階段トレーニング中だ。
 
 
1時間20分ほどかけて3,333段を登り終えて、下り始める。
 
休み無く下り続けても20分以上かかるのだ。
 
 
一番下まで降りて、クルマの場所まで戻る。
 
 
変だ…誰も帰り支度をしようとしない…
 
 
それどころか、ボトルに水を補充したりしている。
 
 
まっ…まさか…
 
 
「じゃぁ、2本目行きましょうか」
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
6,666段。
 
 
下ってクルマに戻って来ても誰も帰り支度をしない。
 
はいはいわかりましたよ…
 
 
 
 
結局この日は日本一の石段を3回登り、1段プラスして10,000段を登った…
 
帰宅したのは翌朝6時、徹夜で階段を上るという初めての経験をした翌日から1週間、
両脚はかつてない程の激しい筋肉痛でトレーニングはお休み(爆)
 

しかし、これでも累積標高は1,700m程度。本番の半分にも満たない…
 
 
 
マラソン42kmやマウンテンバイクで100kmなどに関しては、タイムは置いておいて完走はできるイメージはあるものの、トレラン60kmというのは未知の領域で、完走できるイメージが全く湧かない
 
 
不安しかない私にとっては練習するしかない。
 
 
低血圧で意志が弱い私は「朝練なんてしません」と常々宣言していたのだが、いよいよそうも言ってられなくなり
 
 
kirishima26
AM4時起きで朝練に参加し、トレイルを走り。
 
 
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近所の四ツ山神社の石段(300段)にて階段トレーニングを継続。
 
 
kirishima25
「11回登れば日本一の石段一回分だヨ」と言いながら石段を駆け上るso君…
 
 
ランニングと階段トレーニングを組み合わせた日々が過ぎて行く。
 
 
kirishima27
日曜日の昼には一人で山に出かけてコソ練。
 
 
今までの人生でここまで真面目に練習したことはなかった(笑)
 
軽く食事制限も行いダイエットも同時進行。
 
kirishima30
毎日体重を記録して2ヶ月で3kg落とし…
  
 
kirishima22
そして、300段の石段を上るたびに一つずつ置いていた石が60個を超える頃…
 
 
本番当日を迎えたのである。
 
人事は尽くした…あとは走るだけだ。
 
 
 
kirishima20
当日の携行品はご覧の通り。
2倍に薄めたポカリスエット1.5リッターに加えてご覧の補給食等をバックパックに詰め込んだ。
 
 
これはもう「旅」である。
 
 
 
その3に続く>>

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