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新春!ウキウキバスツアー2010・・・中編 ?ネゴシエーション?

1月 13th, 2010

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2010年1月10日am9:00
 
確認できただけで4機のヘリコプターに見守られながら、
菜の花マラソンはスタートした。
 
スタート直後にあるコンビニのローソンでは今年も
ペットボトルの水(いろはす)が配られていたのでありがたくいただき、
半分捨ててからバックポケットに差して前半戦に挑んだ。
 
 
とにかくスタート直後は人が多く、エイドも混雑するため
水を携帯することでエイドをスルーする作戦だ。
 
  
これは功を奏してスムーズに走る。
時折mcfm氏と話をしながら順調に距離を稼ぐ。
 
mcfm氏は走る練習は殆どしていないと言いつつも、さすがに
片道30kmの自転車通勤をしているだけに安定した走り。
 
 
 
ほどなく、池田湖が見えてきた。
 
向こう側には開聞岳。
 
 
 
昨年よりペースは早いようだったが・・・
 
 
このあたりで右膝に違和感・・・というより、膝痛の兆候
現れはじめたのである。
 
 
イカン、去年より膝痛ポイントが早い。
 
 
15km地点手前でついに膝痛が本格的になってきた。
 
 
エイドでバナナと水を補給しながら、ついに立ち止まり
歩道に上がって入念にストレッチを行ってみた。
 
 
 
nanohana20108
気を紛らわすために開聞岳と菜の花とランナー達の
写真を撮ったりしてみた。
 
しかし、私の携帯カメラの性能は酷過ぎる(爆)
 
 
 
歩道をゆっくり走り出してみたが、膝痛は改善していない。
 
 
まだ15km、選手収容バスに乗ることすらできない(笑)
 
 
私は右膝に語りかけた
 
 
「ねぇねぇ、選手回収バスは20km地点まで行かないと無いから
あと5kmがんばってよ、オネガイ!」

 
 
右膝は改善することもなかったが悪くなることもなかった。
 
 
 
まだ、走れる。
 
 
選手回収バスまで、行ける!(爆)
 
 
 
見覚えのある景色の中、淡々と距離を稼ぐ。
 
 
去年、熱い豚汁をいただいたエイドはスルーした。
 
立ち止まったら走り出せないような気がした。
 
 
そのエイドの横には選手回収バスが停まっていた。
 
 
私は右膝に語りかけた
 
「ねぇねぇ、もうちょっと先にも選手回収バスは居るからさぁ、
もうちょっと走っていいかな・・・?」

 
 
右膝は改善しないが、悪くもならない。
 
 
 
まだ、走れる。
 
 
 
 
菜の花マラソン名物の一つともいえる、沿道からの声援は
途切れることなく続く。
 
 
決して暖かい気候ではないのに、家族連れやおじいちゃん、おばあちゃんが
何時間も沿道で「ガンバレー」と声をかけてくれる。
 
私もできる限り谷村新司バリ「ありがとーう!」と両手を挙げて応えると、
声援と拍手を一人占めすることができた(笑)
 
沿道のおばあちゃん達は大きなパフォーマンスをする私を見てこう言う、
 
「わぁ、まだ余裕あるね」
 
 
・・・と。
 
 
 
 
余裕などある筈もない。
 
むしろ回収バスに乗りたくてたまらない(爆)
 
 
しかし、マラソン大会に出てギャラリーから声援を頂いている以上、
 
 
やせ我慢してでも楽なフリして走らねばならん!
 
 
やせ我慢してでもクールさを忘れるんじゃねぇ!  byドン・ジュリアーノ
(わかんねぇって?・笑)
 
 
 

きつそうな顔をするのはギャラリーが居ない場所だけだ。
 
泣き言を言うのは回りに人が居ない時だけだ。
 
 
 
そして中間地点を過ぎ、フラワーパークのT字路を左折。
 
 
遠くから声援が聞えてきた。
 
これは間違いなく私に向かって送られる声援。
 
沿道で応援していたKファミリー。
エントリーしていたものの、旦那さんの体調不良で
やむなく参加を断念してこの日はわざわざ応援に
来てくれていたのだった。
 
 
手渡しにブドウ糖のタブレットを貰った。
 
小学5年生の息子が大声で「がんばれぇ!」と気合を入れてくれた。
 
私の体内になにかが分泌された気がした。
 
 
 
25km地点を過ぎると、再び上り坂がやってくる。
 
 
ここには菜の花マラソン名物の「坂道おばちゃん」が居て
ちょっとした仮装(ミッキーマウス?)をして、
上り坂でへばっているランナー達に
 
 
「歩くな!走れー!がんばらんかー!」
 
 
とちょっぴり辛口(笑)な激励をしてくれる。
 
 
私はおばちゃんに寄って行き、
右手だけでハイタッチした。
  
やはり体内に何かが分泌されたような気がする・・・
 
 
次は30km地点のエイドがあるハズだが、なかなか現れない。
 
 
右膝が痛みで主張してきた。
 
「話しが違う、十分走っただろ?もうそろそろ棄権してバスに乗るぞ」
 
 
私は右膝に語りかける
 
「ま・・・まぁ、そんなこと言わずにさぁ・・・・
ホ、ホラ!10mくらい前にタイツにランスカで可愛く
キメたスラッとしたキレイな足のお姉さんが居るよ。
もうちょっとがんばってさぁ、あのお姉さんがどんな人か
見てみようよぉ!」

 
 
 
その女性を追い越した・・・・
 
 
 
 
 
私は右膝に語りかけた
 
 
 
「あ・・あははは・・・・僕より10歳以上年上だったね・・・
あっ、ホラ!15mくらい前にも細身の女性が・・・
今度は間違いないよ、ちょっとがんばってみようよ・・・」

 
 
 
 
右膝と崖っぷちでのギリギリの交渉を続け、
遂に30kmのエイドステーションにやってきた。
 
 
ここで私は遂に、この日最大のピンチを迎えるのである。
 
 
 
 
 
後編に続く>>

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