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敵 前 逃 亡 〜中編〜

6月 11th, 2009

前編はコチラ>>

敵前逃亡を決めた私は、心の荷物が降りた気分で吉無田高原の青い空を楽しむ余裕がでてきた。
 
 
imgp2919
初心者クラスのスタート地点に並ぶウエダ。
 
 
kaz
同じクラスのグリッドには、いつもブログにコメントをくれるlegacykazさんがいた(笑)
借り物MTBで息子さんと参加らしい。
  
ロードバイクで馴染みの人がコソっと居たりするから面白い(笑)
 
 
MTBははじめてというkazさんはロードで鍛えたパフォーマンスを活かして高校生に真っ向勝負を挑み、見事4位!
 
借り物MTBでしかもフラットペダル(ビンディングが無いフツーのペダル)だから、大したものである。
 
 
 
imgp2908
子供達のレースも大いに盛り上がり。
※ミヤモッチ氏の娘さんとウエダ家長女。
 
 
出番がきた。
 
 
中級クラスのスターティンググリッドに並んだ。
 
 
img_1044
スタート前の筆者。
 
もちろん並ぶのは最後尾である(笑)
 
  
 
スタートの号砲が鳴り響いた。
 
 
中級クラス、スタート。
 
 
芝生のコースを回って、上りに突入する。
 
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
一生懸命ペダルを回して坂を上る。
 
 
当然ではあるが、中級クラスも速い。
 
そして、
 
 
 
中級クラスのコースも十分キツい(爆)
 
 
 
1周回って、芝生コースに戻る。
  
 
あと4周。
 
 
あとよんしゅうもあんの??
 
 
 
覚悟はしていた。
 
 
天草トライアスロン対策で、ここ2ヶ月は平地巡航の練習ばっかりしていて
 
坂を上る練習はまったくしていなかったのである。
 
 
 
天草の時とは全く違う手応えの無さ…
 
 
 
img_1053
芝生コースを走る筆者。
 
 
 
4周目に突入した。
 
 
もうダメだ、キツ過ぎる。
 
走りはグダグダ。
 
脚が重い、回らない… 
 
 
 
視線も下がって来た。
 
 
 
 
 
 
 
dyson
 
もう、漕げない…
 
 
 
 
 
視線が下がる…
 
 
 
imgp2930
 
ミヤモッチさんの通勤スペシャルMTBにはカーボンのハンドルが付いてるんだぁ…
ゼイタクだなぁ
 
などとボ〜っと考えていた。
 
 
 
 
その時
 
 
 
疲労で視線が下がった私の目に飛び込んできたのは
 
 
 
imgp2931

前へ!
 
 
 
 
 
imgp2932
 
ナイトライダー!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
こっ…これは、疲労で目線が下がって来るであろう私に気合いを入れるべく、ミヤモッチ氏が予め書いてくれていた激励メッセージ。
 
 
 
さすが、芸が細かい!(爆)
 
 
 
 
私は口元に少しだけ笑みを浮かべ、再び力を込めてペダルを踏み込み始めた。
 
 
 
最後の一周を回って、フラフラになってゴールした。
 
 
 
順位は…わからない、最終周にはいった直後にトップがゴールしていたのでおそらく後ろから数えた方が早い順位だったのだろう。
 
エキスパートクラスから逃げ、中級クラスでは辛うじて完走。
 
 
まさに惨敗。
 
MTBを貸していただいてミヤモッチ氏には申し訳ない限りだ… 
 
 
 
 
ほどなく、エキスパートクラスがスタートした。 
 
 
 
img_3565
これがミヤモッチ氏。
あの激坂をクリアしてさらに芝生のインフィールドを素晴らしいスピードで走る。
 
そしてミヤモッチ氏は2位でフィニッシュ。
 
 
エキスパートクラス出走を回避した私の選択は正解だった気がしてきた(笑)
 
 
 
まぁ、あまり深く考えずに、今日は家族連れホノボノイベント(笑)なので昼飯でも喰いましょう。
 
 
 
 
 
我が家とウエダ家の合同テント(笑)に戻ると、昼飯の準備が行われていた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
imgp2939
 
流しそうめんキター!(爆)
 
 
 
ウエダ嫁の提案により持ち込まれた流しそうめんキット、子供達の食いつきは素晴らしい(笑)
 
ネタとしても素晴らしい(爆)
 
 
 
 
 
 
img_3553
筆者もそうめんを喰いたかったのだが、子供達は隙を見せない…
 
 
 
 
 
 
果たして筆者は昼飯にありつけるのか?
 
 
 
 
後編へ続く>>
 
 

未分類

敵 前 逃 亡 〜前編〜

6月 10th, 2009

2009年6月7日(日曜日)。
 
今年も「第10回 MTB大運動会in 吉無田(よしむた)」に参加してきた。
 
昨年、借り物のマウンテンバイクで参加して非常に楽しいイベントだったので
早いうちから予定に入れていた。
 
昨年の模様はコチラ→
 
 
今回も友人・ウエダが自転車屋さんからMTBをレンタルしてきてくれるらしく、せっかくだから耐久レースだけでなくソロでの周回レースにも出てみようとちょっと調子に乗ってみた(笑)
 
この件を私の家の近所に住むマウンテンバイカーであるミヤモッチ氏にメールでお話ししたところ…
 
「私が通勤で使っているMTBをレンタルしましょうか?」
 
というご提案をいただき、是非もなくお言葉に甘えることにした。
 
さらに!当日朝、MTBに慣れていない私のためにコース試走しながらレクチャーして下さるとのこと…
 
なんてイイ人なんだ!(感動)
 
 
 
という訳で、6時前に家を出発して現地入り。
 
 
ミヤモッチ氏と現地で会い、今回レンタルしていただくMTBを受け取る。
 
 
これである 
 
imgp2900
SPECIALIZED(スペシャライズド)M4
 
今でこそ通勤に使われているが、数年前まではミヤモッチ氏の決戦用バイクだったマシンである。
これを私に貸してくれるというわけだから、ありがたい。
 
準備をし、ミヤモッチ氏とともに試走に向う…
 
 
今回私がエントリーしたのは
 
 
 
 
 
エキスパートクラス(爆)
 
 
ミヤモッチ氏に事前に相談したところ、
 
「吉無田は激坂もありませんし、起伏もゆるやかですのでエキスパートクラスで行けますよ…」
 
 
「ナイトライダーさんがエキスパートに出ないと車界学ファンが黙ってませんよ!」

 
 
 …と。
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
人生はネタ
 
 
とは良く口にするものの、最近それを逆手に取って私に無理難題をふっかけてくる人が
多い気がしないでもない(爆)
 
 
 
そんなワケで、ミヤモッチ氏とエキスパートクラスのコースを試走する。
 
 
imgp2947
マウンテンバイクはギアシフトの方法が全く違うので慣れておかなければならない。
 
そして、
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
がはぁっ!(吐血)
 
草原の中に作られた道を上る。
 
 
上る。
 
 
 
上る
 
 
 
上る。 
 
 
 
登る。
 
 
 
昇る。
 
 
 
 
img_1073
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
なんじゃこの激坂は!!?
 
 
 
 
 
img_1074
左端の鉄塔を基準にしてみてください。
 
 
 
 
 
頂上手前、いよいよ勾配は最大級にキツくなり(余裕の20%以上)、ペダルを回すとフロントタイヤが浮き上がり出した。
 
バランスを崩し…
 
 
 
自転車を降りた(笑)
 
 
 
 
前を走るミヤモッチ氏は難なく頂上まで行っている。
 
 
 
ミヤモッチ氏曰く。
 
 
できるだけ前に乗ってペダリングし、リアタイヤの接地面とリアアクスル、そして身体の重心を結んだ線が一直線になるようにすべし。
 
 
…と。
 
 
再度チャレンジしようとするものの、坂が急過ぎてスタートしてもシューズがペダルに固定できない(笑)
 
 
やむなく一旦傾斜が緩やかな場所まで下ってからビンディングをはめて、再度アタック。
 
 
 
一生懸命ペダルを回すものの、またしてもフロントタイヤがピョコピョコ浮き始め…
 
 
力なく転んだ(笑)
 
 
 
ヤバい、これはヤバすぎる。
 
 
とりあえず自転車を押して頂上まで上った。
 
ミヤモッチ氏の後について坂を下る…
 
 
下る。
 
 
下る。
 
 
 
下る。
 
 
 
 
メチャメチャ怖ぇぇ!!
 
 
 
img_1077
この写真の場所は広くなっている場所で、実際は道幅50cm程度でしかも斜めになってたり、岩があったり…
 
 
ミヤモッチ氏はリラックスしたフォームで軽快に下って行くが、私は身体ガチガチでマトモに下れない。
 
 
 
なんとか下り切った。
 
 
ミヤモッチ氏にレクチャーを受けながら、もう一度
 
attack3.jpg
アタックチャぁーンス!
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
上る、上る、上る、登る、登る、昇る、昇る…
 
 
 
フロントタイヤがピョコピョコ浮き始める。
 
 
上体を下げて、下げて!
 
 
頂上到達ーっ!
 
 
なんとか上りきった。
 
 
そして、恐怖の下り。
 
 
 
なんとか下り切ったところで、試走時間終了。
 
 
 
試走時間が終了したところで、私の脚もほぼ終了。(爆)
 
 
 
エキスパートクラスはこのコースを5周回。
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 

私は身の程知らずなエキスパートクラスエントリーを心の底から後悔した。
 
 
ミヤモッチ氏は私に確かに言った
 
「吉無田は激坂もありませんし、起伏もゆるやかですのでエキスパートクラスで行けますよ…」
 
 
 
嘘つき!(爆)
 
 
 
 
 
例えるならば、
 
 
エリア選手権2週間前にうっかりオートポリスへスポーツ走行に行ってしまい、アホみたいに速い選手権ライダー達にぶち抜かれまくる状態みたいな感じである(え、わかりにくい?・爆)
 
 
 
 
ここで、いつものパターンであれば無理矢理出走してネタにするのであるが… 
 
 
 
今回ばかりは真面目にシャレにならん。
 
 
 
 
 
私は決断した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エキスパートクラスやめて
 
中級クラスに変更しまーす!

 
 
 
 
 
私は
 
敵前逃亡した
 
 
 
 
中級クラスはあの激坂手前で右に曲がってショートカットする。
 
 
私は安堵した。
 
 
 
敵前逃亡野郎。
 
 

 
なんとでも言え。
 
 
 
 
中編へ続く>>
 
 

自転車

鬼門 〜3〜

5月 28th, 2009

その1はコチラ>>
その2はコチラ>>
 
 
 
残りのパワーは僅かだ。
 
最後まで持たせたい。
 
 
前からエントラントが近づいて来る。
 
 
ドラフティングとみなされないように、時間をかけずに追い越す。
 
 
 
折り返してからは10人以上抜いているが、抜かれたのは2人くらい。
  
とはいえ、リレー以外のエントラントはバイクの後にラン10kmが
控えているので体力を温存しなければならないワケで、
私が速いワケでは決してない(笑) 
 
 
 
相変わらず、コースマーシャルはオートバイで神出鬼没に現れる
 
マーシャルの方が乗るオートバイは基本的に国産車が多かったが、中には
 
 
ktm640
KTM 640Adventureに乗ったマーシャルの方も居たりして、
車界学者的には嬉しくて写真撮りたかったが、最早そんな気力も体力も
残っていなかった(笑)
※写真は2003年モデルだが、カラーリング的に2002年モデルだったかもしれない(え、どうでもいい?・笑)

 
 
それでも、なんとかこのままゴールまで辿りつきたい。
 
チームメイトのため、ネタのため(笑)
 
 
平地でも巡航速度は35km/h前後に落ちてしまった。
 
 
向かい風区間をやり過ごすために臨時で使うつもりだったDHバーは
ついに終始握りっ放しだった(笑)
 
 
もうすぐゴールのはずだが、もうパワーは残っていない。
 
 
 
 
 
最後の上りにさしかかる。
 
足は売り切れ、スピードは一気に10km/h台に落ちる。
 
 
息が切れる…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
dyson
 
もう、漕げない…
 
 
 
 
 
 
沿道の人達が「はい、ラストよ〜!」と声をかけてくれる!
 
 
あと20mで頂上だ。
 
後ろを振り返ると
 
 
5人くらい迫って来ている!
 
 
ヤベェ! 
 
 
ヤケクソで(笑)ギアをアウターに入れ、ペダルを踏みつける。
 
 
頂上を通過してもなお加速する。
 
 
なんとか抜かれずに済んだ…
 
 
 
imgp4152
疲労困憊の状態でゴール地点に戻って来た筆者。
 
 
imgp2204
センサーを外して、ラン担当のY女史に付け替える。
 
 
Y女史を送り出して、やっと私の仕事は終わった。
 

結局復路は
32分31秒
平均時速36.7km/h
 
 
全体のタイムが1時間11分54秒(手動計測)
平均時速33.4km
バイクの順位は11位だった。
 
もう一踏ん張りしていれば10位以内に入れたか…?
 
まぁ、これが実力ってことで、来年は10位以内の
1時間10分切りを目指してがんばろう。
 
…って、来年もまた出んの?俺(爆)
 
 
 
とりあえず、密かに目標としていた平均時速30km/hで
1時間20分切りは達成することができた。
 
これは練習の成果ってヤツだろうか?(レベルは低いけど・笑)
 
 
私の心の中の「天草」から鬼が去って行った気がした。
 
 
 
充実感いっぱいのまま、ゴール地点に移動する
 
 
imgp2860
ゴール地点の競技場は非常に盛り上がっていた。
 
 
 
imgp4210
エントラント向けのエイドでゼリーを食べる筆者。
 
半分凍っていて、絶妙な美味さ。
 
3個も喰ってしまった(笑)
 
 
そんな中、ひときわ大きな声援を受けてもう一人のスペシャルゲスト
51.5kmを完走してゴールに飛び込んで来た。
 
 
imgp2858
安田大サーカスの団長さんと、ケアするメンバー。
 
自転車芸人としてもすっかり有名である。
さすがに芸人さんで、キツいのに会場を盛り上げていらっしゃった。
 
 
 
さて、そんな我々即席初対面チーム(笑)は、
完走53チーム中の18位
 
 
ナニゲに上位1/3付近やん(笑)
 
上出来上出来。
 
 
 
そして、S師匠/ナガタ君擁するチームは今回、ラン担当に
16才の現役陸上部を迎えるという掟破り作戦(笑)も功を奏し、
 
 
img_8734
 
見事、2位表彰台ゲット!
 
 
 
imgp2869
輝く銀メダル、素晴らしい。
 
 
 
 
私の中の天草は「鬼門」ではなくなった。
 
 

しかし、51.5kmを完走して疲労困憊のなか笑顔で会話しているエントラントを
見ていると、
 
 
トライアスロンはやっぱり3種目を一人でやってこそのトライスロンという
 
気がした。
 
 
 
俺の膝はランに耐えられるのか?
 
もういちど少しずつ走る練習と水泳の練習を始めてみようかな?
 
 
と思いつつ、天草トライアスロンの会場を後にした。
 
 
 
 

もちろん、帰路は
 
imgp2876 
屋根を開けて天草パールラインを満喫
 
悪りぃねぇ〜俺だけ楽しんじゃって!
 
最高ですわ。
 
 
 
 
疲労した足で踏み込むクラッチ・ペダルもまた一興(←バカ)
 
 
 
imgp2896
帰り道では雨に降られるものの…
 
 
屋根は閉めないぜ!(爆)
 
 
 
 
なんとか夕暮れ前に帰宅し、そのままプルプルする足で娘と近所の公園に遊びに行ったとさ。
 
 
 
筆者は今年3月で37歳になったが、まだ練習すれば「伸びしろ」はあるようだ。
 
 
 
天草トライアスロン、来年は平成22年5月30日(日)に開催が決定している。
リレークラスはクロスバイクやマウンテンバイクでも参加が認められているので、
ネタで参加してみるのも良いかもしれない。
 
水泳が得意な人と日常的にランニングしている人を連れて来て、アナタが
自転車で走ればもう参加できる。
 
 
リレーだろうがなんだろうが
 
「天草トライアスロンに出るんですよ〜」
 
と言えば、周囲はアナタをヘンタイを見るような目で見るだろう(笑)
 
 
 
 
アナタもご一緒にいかがでしょうか?
 
 
 
 
おしまい。
 
 
 
 

自転車