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セルフディスカバリーアドベンチャー2012 【4】

9月 21st, 2012

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トライアスロンのスタートのような「プア〜ん」というラッパの
音でスタート。
 
 
前日にマウンテンバイクでゴールした場所がスタート地点だ。
 
 
 
昨日は長い下りの後でゴールだったので、
 
今日はスタート直後からとてつもなく長い上りから始まる

 
 
 
 
 
attack34
アタックチャぁ〜ンス!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
距離にして約8kmをひたすら上り続ける。
 
 
そんな長い上り坂を走って上る練習なんざしていない。
 
 
早歩きしても速度は変らないので、歩きを入れながら進んでみるが、
一旦歩くと次に走り出すタイミングを計り難くペースが上がらない。
 
 
 
ペースが変らなくとも走り続けた方が良いようだ。
 
 
 
昨日は晴天だったが、雨模様の王滝もなかなか良い雰囲気だ。

  
スタートして1時間程経過し、最初の上りを上りきる頃には天気も回復、
青空がのぞいてきた。
 
 
 
予想していたより走れている。
 
 
 
 
昨夜、帰宅組のクルマを見送る時、同行メンバーのミチフミ氏が私に言った
 
「バイクとランは使う筋肉違うから、意外と大丈夫だよ」
 
…と。
 
 
ミチフミ氏はトライアスリートで、ロング完走の経験もあり、
すばらしく説得力のある一言だったが、それを実感することとなった。
 
 
 
 
ピークを過ぎて下り坂が始まった。
 
 
自転車ならちょっとはペースも上がるが、ランニングではそうもいかない
 
 
 
…が、スゴい速度差で追い越される
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
ずっと前に上り坂で追い越したランナーにあっと言う間に置いて行かれた…
 
 
 
あんなに飛ばして大丈夫なのか?
 
 
やはりランニングにもテクニックはあるようだ…
 
 
無理して膝や足首を故障しては電車に間に合わなくなるので(笑、
平地よりちょっと速いくらいのペースで走る。
 
 
 
ある程度下り、前日第三エイドだった場所からは舗装路となり、緩やかに下り続ける。
 
 
結構走り易い。
 
 
 
天気もすっかりよくなって、木漏れ日の中をむしろ気持ち良く走れていた。
 
 
 
15km地点を通過し、予想以上に快調に走り続ける。
 
 
いや、まだだ。
 
 
まだ半分も走っていない、油断は禁物。
 
 
 
 
ゴール地点となる場所を一旦通過して、次の山に向けて走る。
 
 
 
ゴールに戻って来る20kmコースの参加者とすれ違う。
 
 
「頑張って下さい!」
 
 
と声をかけられ、
 
 
「おう!ありがとう!」と威勢良く返事をするものの、
 
いまからさらに20km以上走らないかんのかと思うと…
 
 
 
 
 
舗装路が終わってオフロードの上りに突入する。
 
 
 
本日二度目の…
 
 
attack34
アタックチャぁ〜ンス!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
 
 
舗装路を快調に走っていたが疲労は確実に蓄積していたようで、上れない…
 
 
脚の付け根あたりの筋肉がもの凄く疲労していて腿を上げるのがツライ…
 
 
 
 
 
 
 
sda201215
20km地点を通過。
 
ほぼ半分は過ぎたが、この先はまだ延々と続く坂だ。
 
 
 
もう歩きで上ることにした。
 
 

 
勾配が緩やかになったところで再び走り出す…
 
 
 
 
 
その時。
 
 
 
 
 
 
ビキィっ!
 
 
 
がはぁっ!(吐血)
 
 
 
右足を着地するとフクラハギの内側に激痛が!
 
 
 
歩いている時は大丈夫だが、走ると激痛が走る…
 
 
 
今までに経験のない場所の痛み。
 
 
 
ちょっと時間をあけて走り出してみるもやっぱり痛くて走れない。
 
 
 
こっ…これはイカン。
 
 
 
残りの距離は15km以上、全部歩いては時間がかかり過ぎる…
 
 
 
勇気を出して立ち止まり、痛みが出ている部分をマッサージしてみる。
 
こういう場合は周囲に原因がある場合もあるので下半身を中心に
ストレッチもしてみた。
  
 
再スタートし、走り出してみるがやっぱり痛い。
 
 
「 リ タ イ ヤ 」
 
 
の4文字が頭をよぎる。
 
 
 
 
しばらく歩きで上っていると、前方からランナーが一人降りて来た。
 
 
 
すれ違いざまに「どうしたんですか?」と尋ねると。
 
 
 
「足の裏がヤバいんで、今のうちに引き返します」
 
 
…と。
 
 
 
これは都市部で開催されているマラソン大会ではない。
 
自分の身体の状況を見極め、冷静に判断しなければ大変なことになってしまうのだ。
 
引き返すことは大変な勇気が必要だっただろう。
 
 
彼の「残りがんばってください!」という激励を背中に受けて再び歩き出した。
 
 
右フクラハギは相変わらずの状況だ、走れない
 
 
「 リ タ イ ヤ 」
 
 
の4文字が再び頭をよぎる。
 
 
 
私は男坂のように果てしなく続く上り坂を見ながら、立ち尽くしてしまった。
 
 
 
その5に続く>>

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